[QLD句会録棚]
第 330 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年3月19日
兼 題:「ほっけ」、「雉」、「徹」 ※「徹」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
330-01 雉啼くや「この先すぐ」の治療院 越冬こあら 1 こひつじ
330-02 幾万の徹と言ふ字の流行かな
330-03 ネクタイを緩めほっけの身をほぐす 越冬こあら 6 早香・童子・蒼穹・こひつじ・Yumi・びーどろ
330-04 焼きほっけ常滑焼をはみだしぬ びーどろ 2 中ちゃん・屯
330-05 ふらここや四十過ぎても徹ちやん Yumi 2 野浮・長月
330-06 語り合う二人が見詰めるホッケ焼き
330-07 魚偏に花とは如何にほっけかな
330-08 雉歩く轍に草の生えぬ道 中ちゃん 5 早香・甘納豆・野浮・翠玉・Yumi
330-09 春の宵長曽祢虎徹と云ふ刀
330-10 大き火に焼かれ羅臼のほつけかな 蒼穹 2 未貴・びーどろ
330-11 しみじみと独り留守居にほっけ焼く 勝坊 1 長月
330-12 ボウズより益しと外道のほつけ釣る
330-13 ほっけ焼く裏口に海みえてをり びーどろ 5 千里・早香・甘納豆・翠玉・こひつじ
330-14 明徹な論理も効かぬ春の風邪
330-15 雉飛びて重き羽音の残りたる 蒼穹 2 童子・勝坊
330-16 かつて吾も派手な日のあり雉子鳴く 野浮 3 中ちゃん・翠玉・未貴
330-17 ほっけ汁律気な人の箸ずかい 長月 3 千里・勝坊・びーどろ
330-18 蛇出でて徹頭徹尾伸びをせり
330-19 哄笑の後にほつけを頼みけり 野浮 1 甘納豆
330-20 山道に雉同行と走り飛ぶ
330-21 虎徹てふ刀あるらし月朧
330-22 潜みゐて羽音残して雉の跳ぶ 勝坊 1 早香
330-23 チューリップ徹子の部屋を飾りけり こひつじ 6 中ちゃん・童子・甘納豆・勝坊・蒼穹・屯
330-24 犬を呼ぶ口笛徹る今朝の冷え 2 千里・越冬こあら
330-25 一徹を通し損ねて春の風邪 勝坊 5 童子・蒼穹・屯・越冬こあら・Yumi
330-26 火ぶくれしほっけの皮の厚きこと 甘納豆 2 長月・未貴
330-27 濁声にホッケの開きカコ゜入れる
330-28 一徹と言ふなべさんの春炬燵
330-29 雄叫びを野に響かせて雉奔る
330-30 徹夜せし朝の家路の櫻かな 甘納豆 1 越冬こあら
330-31 徹夜して今春暁の富士を見る
330-32 ほっけ焼く泳ぐ形を知らぬまま びーどろ 2 中ちゃん・勝坊
330-33 飯炊けて焼きしほつけを裏返す 中ちゃん 1 びーどろ
330-34 春日傘徹底的に嫌われて
330-35 故郷は日々に遠のきほっけ喰ぶ
330-36 連絡と春暁を待つ徹夜かな 野浮 1 早香
330-37 裾野まで神の領域雉あゆむ 未貴 7 中ちゃん・甘納豆・野浮・翠玉・長月・蒼穹・こひつじ
330-38 日溜りにうごめく気配雉の声
330-39 下草の不意に崩れて雉出づる 翠玉 2 勝坊・屯
330-40 大皿にでんと寝そべる焼ほっけ こひつじ 4 童子・野浮・越冬こあら・びーどろ
330-41 雉啼きを聞きつ身支度旅の宿 4 千里・未貴・越冬こあら・Yumi
330-42 今昔や雉も鳴かずば撃たれまい
330-43 雉鳴くや愛しきものの多すぎて こひつじ 1 未貴
330-44 未だ見ぬパソコン句友焼ほつけ
330-45 ごめんなさいと言えなくてほっけ焼く 早香 3 翠玉・長月・屯
330-46 雉啼くや霧の中なる関が原 甘納豆 1 Yumi
330-47 参道に尾羽を残し雉の声
330-48 焼き上げしほっけの皮の武骨かな 長月 4 千里・野浮・蒼穹・こひつじ

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