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第 329 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年3月5日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
329-01 いつぽんの海の道見ゆ雛流し びーどろ 1 野浮
329-02 恋猫の喧嘩に茶茶を入れてをり 翠玉 1 越冬こあら
329-03 コンパスの同心円や春愁ひ 紫土 3 越冬こあら・未貴・Yumi
329-04 風車父と酌みたる日の遠く 1 紫土
329-05 紙風船富山の薬売りの籠 Yumi 1 こひつじ
329-06 今日ひと日無為を咎めて春灯 6 野浮・勝坊・童子・長月・紫土・翠玉
329-07 旅先の定時に目覚む春の雨 こひつじ 6 中ちゃん・野浮・甘納豆・蒼穹・屯・Yumi
329-08 街路樹のみ地と繋がりぬ木の芽時
329-09 桃の日に生まれし女児のやや小ぶり
329-10 曇天に香を閉じ込めて梅まつり 早香 4 童子・越冬こあら・びーどろ・クリトン
329-11 蛇穴をこんがらがつて出でかねる 野浮 3 早香・こひつじ・翠玉
329-12 軒氷柱かすかに影の動きけり 長月 4 早香・未貴・びーどろ・クリトン
329-13 若き死を受け入れ難し春の雪 こひつじ 2 中ちゃん・クリトン
329-14 三月のビル屋上の水蒸気 越冬こあら 2 早香・びーどろ
329-15 一徹も曲げねば立たぬ春屏風 勝坊 6 長月・蒼穹・こひつじ・翠玉・屯・Yumi
329-16 冴返る騙されぬ身の自己嫌悪 越冬こあら 2 早香・翠玉
329-17 雛祭みんな少女に戻ってる 早香 2 中ちゃん・紫土
329-18 ベランダに足あとあまた春の猫
329-19 浅き春てんでに漫画読む子供
329-20 春昼の牛のこぼせる涎かな 紫土 3 童子・蒼穹・未貴
329-21 目刺し焼く程好い焦げ目ありにけり こひつじ 1 びーどろ
329-22 老木はまだ一分咲き梅探る 翠玉 1 長月
329-23 些事なれど急がば回れ二月去る 早香 2 長月・Yumi
329-24 梅散るや散り敷くほどの数はなし
329-25 春眠の覚めて己に戻るまで 勝坊 4 童子・越冬こあら・翠玉・屯
329-26 雨脚の描いてゆきし早春賦 未貴 2 童子・屯
329-27 海市より来たれる女たまご喰ふ
329-28 畦焼のをとこに畦の果たてなし
329-29 白衣まで泥の付きたる遍路かな クリトン 3 中ちゃん・長月・蒼穹
329-30 飾られて琴爪ほどの雛の顔 未貴 4 甘納豆・越冬こあら・こひつじ・紫土
329-31 薄氷や流水は情無きものと
329-32 山笑ふ開店記念アドバルーン
329-33 大試験子ら正門を出づる波
329-34 みちのくは山の彼方か春寒し
329-35 設計のあれやこれやと春炬燵 中ちゃん 4 野浮・甘納豆・びーどろ・Yumi
329-36 猫の恋死屍累々の凡句かな
329-37 せせらぎのほとり土分け蕗の 勝坊 2 未貴・紫土
329-38 雪洞を点し艶めく内裏雛 紫土 2 勝坊・クリトン
329-39 いま吊らる酒林へと春の雪 蒼穹 1 甘納豆
329-40 らんどせる背負つて降ろし春を待つ Yumi 2 野浮・勝坊
329-41 山寺の階険し初音かな クリトン 1 勝坊
329-42 帰る雁への字いの字と自在かな
329-43 猫の恋闇の国から聴こへけり 童子 1 クリトン
329-44 恋猫や今宵参上仕る
329-45 沈丁の匂ふ夜風でありにけり
329-46 紙雛位牌に飾る母もあり
329-47 チューリップ赤白帽子写生会
329-48 春しぐれ里に残れる深庇 1 甘納豆
329-49 高階の雛ゐしところ海の風
329-50 やはらかな土筆の土手となりにけり 野浮 2 勝坊・蒼穹
329-51 膝崩すきつかけ待てる春障子 蒼穹 5 中ちゃん・早香・こひつじ・未貴・屯

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