[QLD句会録棚]
第 328 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年2月19日
兼 題:「磯竈」(いそかまど)、「猟名残」(れふなごり)、「座」 ※「座」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
328-01 貝がらをふみし痛みも磯焚火 びーどろ 1 蒼穹
328-02 座りたる目線やはらか枝垂梅
328-03 ひとり座し南天の赤溢れしむ 1 びーどろ
328-04 立春の胡坐のなかの赤子かな 蒼穹 5 野浮・童子・こひつじ・翠玉・Yumi
328-05 雪女座敷童と曲がり屋と 早香 1 びーどろ
328-06 パラサイト娘がしゃなり座り雛
328-07 銀座店梅一枝の届きけり
328-08 厄払ひ禰宜の近くの老いの坐に 勝坊 1 早香
328-09 猟名残ひと恋しくば抱きにけり びーどろ 1 童子
328-10 猟名残犬は足の傷を舐め
328-11 磯竈男勝りの笑ひ声 こひつじ 6 中ちゃん・勝坊・童子・紫土・翠玉・未貴
328-12 漫才のあと初天神の高座かな 野浮 1 甘納豆
328-13 歌舞伎座の二月の二人道成寺
328-14 少尉との恋の話や磯竈 甘納豆 6 中ちゃん・早香・蒼穹・野浮・こひつじ・未貴
328-15 流木の火達磨となる礒竈 3 野浮・越冬こあら・びーどろ
328-16 雛段の下座ちよこんとドラえもん
328-17 遠吠えの谺する森猟名残 3 勝坊・翠玉・越冬こあら
328-18 剥製の眼は硝子猟名残 Yumi 3 中ちゃん・早香・甘納豆
328-19 火が立てばそびらで話す磯竈 勝坊 1 未貴
328-20 憧れは射程の遥か猟名残 未貴 1 びーどろ
328-21 空砲の後の静けさ猟名残 翠玉 4 野浮・こひつじ・紫土・越冬こあら
328-22 乳飲み子の匂ひ残れし円座かな
328-23 声高に獲物を炙る磯竃
328-24 万歩計ぶらぶら下げて猟名残 こひつじ 1 甘納豆
328-25 お座敷列車菜の花を見に行かむ 翠玉 3 甘納豆・こひつじ・紫土
328-26 明日晴れる親爺呟く猟名残 早香 1 Yumi
328-27 磯竈手繰り寄せる御伽噺
328-28 砂粒の足跡集う磯竈 越冬こあら 1 早香
328-29 海老鮑放り込んだる磯かまど
328-30 猟名残殺生嫌ふ童子居り 童子 2 中ちゃん・Yumi
328-31 磯焚火抱きし乳房をしたたらす びーどろ 2 童子・紫土
328-32 磯竈流木太古の骨のごと
328-33 ころも干すてふ海女のかぐはし磯竈
328-34 磯竈雨の洗ゐし岩の煤 Yumi 3 中ちゃん・蒼穹・越冬こあら
328-35 座布団や寒き座敷に新婦をり 中ちゃん 1 びーどろ
328-36 人ばかり目にする猟の名残かな
328-37 浅春の名画座にまたあの映画 紫土 5 早香・甘納豆・翠玉・越冬こあら・未貴
328-38 男には内緒の話磯竈 翠玉 5 勝坊・野浮・童子・こひつじ・Yumi
328-39 土間の隅足舐める犬猟名残 越冬こあら 1 勝坊
328-40 銃声の谺も絶えて猟名残 勝坊 1 翠玉
328-41 小刀の切先折れて猟名残 紫土 1 蒼穹
328-42 犬ともに山下りたる猟名残
328-43 磯竈海女の乳房のこぼれけり 童子 1 紫土
328-44 母といふ女たくまし磯竈 野浮 2 勝坊・未貴
328-45 本業は鍼医でござる猟名残 甘納豆 2 蒼穹・Yumi

[第327回]  [第329回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]