[QLD句会録棚]
第 335 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年5月28日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
335-01 ペダル踏む頬に薫風受け止めて 早香 1 蒼穹
335-02 短夜や終ひまで読むミステリー 翠玉 1 Yumi
335-03 鯖嫌ふ人を尻目に鯖を食ふ
335-04 自転車の少年阻む青嵐 中ちゃん 1 早香
335-05 入梅やライブハウスの黒き壁 越冬こあら 4 中ちゃん・未貴・Yumi・びーどろ
335-06 竹簾運河のけふの渇きたる びーどろ 2 長月・Yumi
335-07 紫陽花に星降り積もり汽車離れ 千里 1 越冬こあら
335-08 花林檎藤村の詩口ずさむ
335-09 渦巻の催眠作用薔薇の花 野浮 3 早香・未貴・びーどろ
335-10 笛の音の青葉若葉の息吹かな
335-11 薔薇咲くや父の庭から母の庭 甘納豆 2 こひつじ・紫土
335-12 シュレッダー梅雨入り前の一仕事
335-13 一晩を薬缶で過ごす麦茶かな 甘納豆 3 野浮・越冬こあら・こひつじ
335-14 幼らの生き難き世か竹落葉 長月 1 こひつじ
335-15 夏ですね鏡に話す床屋かな 勝坊 2 早香・紫土
335-16 夕立の序章の風に吹かれをる 野浮 3 千里・越冬こあら・びーどろ
335-17 「旨かった」の言葉欲しくて胡瓜もみ こひつじ 2 長月・野浮
335-18 都心へと向かう駅舎に薔薇香る
335-19 ビル並ぶ街へ開襟シャツ買ひに 中ちゃん 2 蒼穹・未貴
335-20 菱形が顔かと思ふ燕の子 紫土 4 中ちゃん・野浮・翠玉・Yumi
335-21 朝市の花火とどろく田植え明け
335-22 五月雨の街に電車は客を吐き 越冬こあら 3 勝坊・童子・長月
335-23 艶やかな胸の眩しさ夏に入る 勝坊 2 千里・童子
335-24 鰾膠も無い答えがぎぐげ五月尽
335-25 声高の話聞こえし夜店裡 Yumi 4 千里・中ちゃん・勝坊・長月
335-26 風車うしろの風に戸惑ひぬ 紫土 1 びーどろ
335-27 半地下の街より街へ夏帽子 びーどろ 2 中ちゃん・未貴
335-28 夏の風邪ジレンマの夢抱へ寢る Yumi 1 越冬こあら
335-29 夏野原その一点にわれを置き びーどろ 4 千里・越冬こあら・未貴・紫土
335-30 鮮やかな色はじき合ふ熱帯魚 未貴 2 野浮・蒼穹
335-31 ミスばかりしていた夜の缶ビール こひつじ 2 童子・翠玉
335-32 昏(く)れまさる枝震えをり夏烏 千里 1 甘納豆
335-33 飛機追った夏雲雀なり声高し
335-34 世の風を隔つ余生の青簾 勝坊 5 甘納豆・蒼穹・こひつじ・翠玉・Yumi
335-35 朝風や元気溢るる鯉幟
335-36 独り撮る証明写真薔薇の昼 未貴 2 甘納豆・紫土
335-37 旅の朝窓よりリラの香りかな
335-38 頤が甘い汁吸ふ枇杷の種
335-39 鋸を引く音に筍流しかな
335-40 子の飽きし服貰ひけり衣更
335-41 母の絵に混ざる父の絵新樹光 紫土 3 甘納豆・早香・翠玉
335-42 舟唄の行き交ふ渓や青葉風 長月 3 千里・勝坊・紫土
335-43 更衣白きセーラー服の波 中ちゃん 3 勝坊・童子・早香
335-44 鉄線花パティオに似合ふ名で呼ばる
335-45 首塚に撮影隊の居て薄暑 翠玉 2 甘納豆・野浮
335-46 青嵐放置自転車なぎ倒す 甘納豆 1 びーどろ
335-47 測りかねる乙女心や君影草
335-48 厄除の箸をおろして冷奴 未貴 7 中ちゃん・勝坊・童子・長月・蒼穹・こひつじ・翠玉

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