[QLD句会録棚]
第 351 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年1月7日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
351-01 年毎に薄くなりゆく賀状束 クリトン 1 Yumi
351-02 寒雀今朝は夫婦で睦まじく 長月 1 蒼穹
351-03 千両の天を向きたる目出度さよ
351-04 冬日和寺領に影の交叉せず 未貴 3 早香・甘納豆・翠玉
351-05 太平楽酒とうたたね三が日 早香 1 勝坊
351-06 世の倣い七草もフリーズドライ 早香 1 びーどろ
351-07 取り立てて悪しき事無し去年今年 Yumi 1 紫土
351-08 焦げし餅笑つて祝ふ雑煮かな 翠玉 2 中ちゃん・クリトン
351-09 七種粥まづし朱箸を奉じけり
351-10 頬杖で日暮れ楽しむ二日かな 甘納豆 3 野浮・越冬こあら・Yumi
351-11 年あらた赤児の寝息確かなり 甘納豆 1 こひつじ
351-12 願ひなく御礼のみにて初詣 こひつじ 5 甘納豆・長月・Yumi・紫土・クリトン
351-13 左から回る茅の輪や初詣 翠玉 1 びーどろ
351-14 昼過ぎのパジャマ姿に年賀客 こひつじ 3 中ちゃん・勝坊・翠玉
351-15 頬杖の一方の耳雪を聴く 未貴 2 早香・紫土
351-16 トンパサの音で目覚める雪の朝 早香 1 越冬こあら
351-17 街灯を辿って帰るお正月
351-18 お雑煮に象を何頭入れましゅか 越冬こあら 1 こひつじ
351-19 初買ひの大バーゲンの財布かな
351-20 寒月や『硫黄島からの手紙』観る
351-21 富士晴れて寒風を切る上り線
351-22 アンテナは凩だけを受信する 越冬こあら 5 野浮・蒼穹・未貴・翠玉・紫土
351-23 余生とは行く先決めぬ冬の旅 勝坊 5 越冬こあら・長月・こひつじ・Yumi・クリトン
351-24 ほろ酔いの兄の声なり初電話 甘納豆 4 蒼穹・越冬こあら・長月・Yumi
351-25 具沢山それがこの地の雑煮なり
351-26 食ひ余すドッグフードや初昔 蒼穹 1 甘納豆
351-27 祖母と孫同宿となる大晦日
351-28 初神楽巫女の向き合ひ始まれり びーどろ 3 中ちゃん・甘納豆・未貴
351-29 兎か亀か上りの遠き絵双六 野浮 1 甘納豆
351-30 獅子舞に頭齧られ厄払ひ 勝坊 2 野浮・中ちゃん
351-31 ただいまの声に応へて初電話
351-32 ガスの火の蒼く灯れり福沸 紫土 3 早香・未貴・びーどろ
351-33 捨てがたき書き込みありし古暦 蒼穹 4 長月・勝坊・翠玉・クリトン
351-34 御降や栞挟みし書を開く クリトン 2 未貴・びーどろ
351-35 出初式ビルの狭間に木遣かな 野浮 2 勝坊・こひつじ
351-36 一筆の遅れ遅れて四日かな 紫土 3 野浮・翠玉・クリトン
351-37 藁におの並ぶ居久根や初明り 長月 1 蒼穹
351-38 方丈に赤き引力実万両 未貴 1 早香
351-39 いちにちの硬さ脱ぎ捨て初衣桁 蒼穹 2 未貴・びーどろ
351-40 年酒の金箔浮かしつつの酌
351-41 餅花の欲しいとせがむ三歳児
351-42 柚子湯してこんなにやはき器かな
351-43 寒鮒釣朴念仁に徹したる 勝坊 2 早香・長月
351-44 初旅の海を容れたる大浴場 びーどろ 4 野浮・蒼穹・勝坊・紫土
351-45 子の聲の消えし四日の峡の里 クリトン 3 中ちゃん・越冬こあら・こひつじ

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