[QLD句会録棚]
第 350 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年12月24日
兼 題:「ストーブ」、「年の市」、「ラップ」 ※「ラップ」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
350-01 ストーブの火消して床に滑りこむ
350-02 ストーブに大鍋小鍋会話せり 紫土 5 早香・甘納豆・蒼穹・屯・Yumi
350-03 ストーブを出し一ト夏の塵払ふ
350-04 雪の夜黒猫トラップ仕掛けをリ Yumi 1 びーどろ
350-05 ストーヴにめくれてゐたる水の色
350-06 年の市燃えぬ素材を確かめる
350-07 ラップよしコーチの声を背に聞いて 長月 1 越冬こあら
350-08 釣宿の石油ストーブあかあかと
350-09 二人して選んで歩く年の市 早香 2 未貴・クリトン
350-10 ひやかして行つたり来たり年の市 紫土 1 長月
350-11 ストーブを囲む話題の尽きぬ夜 勝坊 1 早香
350-12 ストーブをどんと据ゑたるロッジ志賀 未貴 2 越冬こあら・紫土
350-13 年の市近づく頃の風となる 勝坊 1 びーどろ
350-14 なじみたるものだけ買うて年の市 蒼穹 7 早香・甘納豆・勝坊・こひつじ・越冬こあら・屯・Yumi
350-15 ストーブを荷台にアサヒ電気店 越冬こあら 5 中ちゃん・甘納豆・こひつじ・Yumi・翠玉
350-16 はちみつの匂ふ一角年の市 びーどろ 2 蒼穹・翠玉
350-17 ラップ被てさらに煌めく冬いちご 未貴 1 甘納豆
350-18 ストーブや背から腹へとあっためて
350-19 ストーブも機嫌損ねる午前二時 翠玉 1 クリトン
350-20 年の市喧嘩のごとき競りの声 8 中ちゃん・蒼穹・長月・勝坊・こひつじ・Yumi・翠玉・クリトン
350-21 終電や駅ストーブに見送られ 蒼穹 2 こひつじ・未貴
350-22 日本中ラッピングされクリスマス 早香 2 紫土・翠玉
350-23 和菓子屋の餅屋となりぬ年の市 甘納豆 4 長月・未貴・クリトン・びーどろ
350-24 年の市テレビ中継二社三社
350-25 ラップかけ昼食置きし神の留守 クリトン 4 甘納豆・勝坊・屯・Yumi
350-26 歳の市四角と丸を購ひに 越冬こあら 5 早香・蒼穹・紫土・未貴・びーどろ
350-27 年用意豆ラップして冷凍す
350-28 おでん煮るラップの曲を聴きながら
350-29 若造のラップ聞かさる忘年会 1 中ちゃん
350-30 年の市本堂裏の暗さかな 中ちゃん 1 蒼穹
350-31 肝心のあの品忘れ歳の市 こひつじ 1 長月
350-32 ストーブにあたり舟こぐ爺と猫 早香 1 勝坊
350-33 ストーブに枯枝手折り放り込み
350-34 ラップしてチンしてメリークリスマス 越冬こあら 5 中ちゃん・こひつじ・屯・紫土・翠玉
350-35 ストーブの傍に座りて聞き役に 2 勝坊・未貴
350-36 ラップ取り息吹き掛けて冬至粥 勝坊 2 越冬こあら・クリトン
350-37 狐火に応えるようにラップ音
350-38 天井の煤舞い降りる囲炉裏かな
350-39 切干や丸めたラップしゅわしゅわと 甘納豆 2 越冬こあら・紫土
350-40 年の市肝心かなめ買い忘る
350-41 年寄りの綯いし注連縄師走市
350-42 年の市べつこう飴も棚の隅
350-43 賛美歌のラップ聖樹の向こうより 蒼穹 1 長月
350-44 節料にかけてくもれるラップかな 紫土 2 中ちゃん・びーどろ
350-45 年の市東西南北走りたる びーどろ 2 早香・屯

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