[QLD句会録棚]
第 349 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成18年12月10日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
349-01 ポインセチア並べ純情商店街 越冬こあら 3 蒼穹・未貴・Yumi
349-02 終わりだわこれが最後のクリスマス
349-03 手遅れと言ふは無縁よちやんちやんこ
349-04 鯛焼を喰ひつつイラク情勢かな
349-05 日だまりにぬくまる銀杏落葉かな 蒼穹 1 勝坊
349-06 労働の油を落とすゆず湯かな 中ちゃん 1 びーどろ
349-07 喫煙所出て凩の秋葉原 翠玉 1 越冬こあら
349-08 冬凪や船にも天寿氷川丸 甘納豆 3 野浮・こひつじ・びーどろ
349-09 短日の旅早々と宿に入り
349-10 山茶花や閻魔堂より二丁目へ びーどろ 5 早香・甘納豆・蒼穹・翠玉・Yumi
349-11 立ち話長引かせるは落葉焚 早香 1 長月
349-12 黒き屋根白く輝く霜の朝
349-13 寄鍋に少し減りたる不満かな 野浮 3 中ちゃん・長月・こひつじ
349-14 冬晴と一緒に終わる日曜日 越冬こあら 1 勝坊
349-15 焼藷やよくもをんなの口動き こひつじ 1 翠玉
349-16 追伸に弱音のにじむ時雨かな 未貴 5 中ちゃん・早香・甘納豆・長月・こひつじ
349-17 ほどほどに呆けても見せて年の暮 勝坊 2 翠玉・Yumi
349-18 今日一ト日酒とおでんで過ごしけり 中ちゃん 1 びーどろ
349-19 釣人へ挑みたるごと冬の浪 Yumi 1 勝坊
349-20 菩提寺の後継ぎ決まる根深汁 長月 4 甘納豆・野浮・翠玉・Yumi
349-21 熱燗や出世不出世クラス会 中ちゃん 4 長月・こひつじ・紫土・Yumi
349-22 ストーブの近付いてくる十二月 野浮 3 越冬こあら・翠玉・びーどろ
349-23 枯庭の洋館住むは黒き犬 Yumi 1 クリトン
349-24 ひやかして何も買はない着膨女 紫土 1 未貴
349-25 人混みが人混みのまま着膨れる 翠玉 5 甘納豆・越冬こあら・紫土・クリトン・びーどろ
349-26 枯葉舞ふGの法則崩しつつ こひつじ 1 未貴
349-27 張力の利かぬこの頃霜柱 未貴 1 蒼穹
349-28 NO WARと壁の落書きレノンの忌
349-29 手袋のほつれ気になる登校児 長月 2 越冬こあら・クリトン
349-30 星空を見るふくろふの目の澄んで
349-31 行く人も来る人も急く師走かな
349-32 ラップしてより白菜の断面図 紫土 6 中ちゃん・甘納豆・野浮・越冬こあら・蒼穹・こひつじ
349-33 てっぺんの鴉動かず大枯木 勝坊 1 クリトン
349-34 蟄居して師走の音の外に居り 勝坊 1 クリトン
349-35 十二月八日平和を享受する 野浮 3 早香・勝坊・紫土
349-36 残り物雑炊にして早寝せり
349-37 炬燵恋しや代わりにトイレ行ってきて 翠玉 1 中ちゃん
349-38 ゆったりと舞ふ冬空のこうのとり
349-39 「田中さん」呼ぶ窓口や寒波来る
349-40 大熊手かついで見栄を切るごとく 甘納豆 2 勝坊・紫土
349-41 短日や出湯の宿の自在鉤 長月 1 野浮
349-42 雪くるか越後湯沢の駅広場
349-43 鰭酒やあいつの席も設へて 蒼穹 2 中ちゃん・未貴
349-44 家人みな出払つてをり日向ぼこ こひつじ 4 早香・長月・蒼穹・紫土
349-45 聖堂もニコライ堂も時雨ゆく 甘納豆 3 早香・野浮・未貴

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