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第 353 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年2月4日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
353-01 ぬるむ水に牛蒡をうすく浮かべけり こひつじ 3 亜紀・野浮・びーどろ
353-02 クレパスの梅色明日の梅の色 紫土 3 甘納豆・亜紀・Yumi
353-03 顔見えずマスクの人が会釈する
353-04 鷽替えや綺麗な人の嘘と替へ
353-05 新巻の切身の並ぶマーケット
353-06 紙パック洗つて干して春隣 翠玉 5 中ちゃん・亜紀・クリトン・野浮・越冬こあら
353-07 弧を描く枯芝の土手影法師 甘納豆 1 クリトン
353-08 活力や饂飩に落す寒卵 野浮 4 勝坊・越冬こあら・未貴・びーどろ
353-09 若水を汲むならわしの家を継ぐ 長月 2 中ちゃん・未貴
353-10 外套で隠すメタボリック症候群
353-11 寒月と我が腹中のピロリ菌
353-12 言の葉も揺るるときあり冬すみれ 未貴 6 早香・野浮・長月・Yumi・紫土・びーどろ
353-13 思ひ出の香りひとひら桜餅 亜紀 3 勝坊・中ちゃん・越冬こあら
353-14 春めくや陸橋越ゆる鳩の群 未貴 1 長月
353-15 蝦蛄葉仙人掌黒鍵で猫ふんぢやつた 翠玉 1 未貴
353-16 冬の雷魚の夢を見た夜に 早香 2 甘納豆・紫土
353-17 特売の旗裏返り春兆す Yumi 2 クリトン・屯
353-18 羽づくろふ鴨や確かに川面光 びーどろ 1 長月
353-19 春寒の天守閣から相模湾
353-20 暖冬やワイドテレビの日本地図 紫土 2 こひつじ・びーどろ
353-21 南口マクドナルドのM寒し 越冬こあら 2 未貴・びーどろ
353-22 節分や豆を踏みつつ子を寝かす 中ちゃん 4 こひつじ・亜紀・屯・紫土
353-23 鳥の池遠巻きにする冬帽子 亜紀 1 勝坊
353-24 春合宿声かけテニスボール飛ぶ
353-25 受験子の出来の微妙と言ふ返事 こひつじ 4 翠玉・中ちゃん・越冬こあら・屯
353-26 あかぎれの指たくましき古女房
353-27 熱燗に喋り疲れて口をつけ
353-28 また会ふと手を振る別れ冬帽子
353-29 スーパーの春呼ぶ声の吹かれけり
353-30 詫助の小輪なれば紅いちず
353-31 注連飾り鎮守の闇に昇天す 長月 1 クリトン
353-32 寺巡る本が平積み春隣 甘納豆 6 こひつじ・中ちゃん・野浮・長月・Yumi・紫土
353-33 煮凝りをご飯に乗せて五六秒 甘納豆 3 早香・翠玉・未貴
353-34 狐火を見たと湯宿の仲居かな 野浮 3 甘納豆・長月・Yumi
353-35 雪囲い釘見えるまま雨の中
353-36 ゆつくりと寺町抜ける梅三分 未貴 7 早香・翠玉・甘納豆・亜紀・クリトン・屯・紫土
353-37 熱燗や老僧病いあつくして
353-38 如月のブロンズ像に翳りあり Yumi 1 早香
353-39 鈍色の水面を揺らす空つ風 野浮 1 勝坊
353-40 二ン月や京家半間奥深し 紫土 1 こひつじ
353-41 逝く友に壺の白梅匂ひけり
353-42 にび色の道のひび割れ春潜む Yumi 2 早香・越冬こあら
353-43 芝浦や白足袋ひそと侍りたる びーどろ 1 翠玉
353-44 雪解水貯めて小川のもり上がる 中ちゃん 2 翠玉・野浮
353-45 鬼やらひ無事終え幹事反省会 越冬こあら 1 甘納豆
353-46 恵方巻北北西をめざしたる
353-47 出航の汽笛のこだま冴え返る 1 勝坊
353-48 気のままに生きて余生の返り花 勝坊 3 こひつじ・屯・Yumi

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