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第 354 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年2月18日
兼 題:「君子蘭」(くんしらん)、「春時雨」、「抜ける」 ※「抜ける」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
354-01 一抜けて帰る子供や春の暮 クリトン 3 早香・勝坊・屯
354-02 畝返す土塊打つや春時雨 クリトン 3 甘納豆・翠玉・びーどろ
354-03 春時雨一会を過ごす軒の下 6 中ちゃん・早香・勝坊・野浮・紫土・クリトン
354-04 幼児のあたまでつかち君子蘭
354-05 玄関に褒められてをり君子蘭 未貴 3 越冬こあら・屯・Yumi
354-06 退院の告知は何時ぞ春時雨
354-07 春時雨着物番傘下駄の音
354-08 あの家も出窓有りけり君子蘭 甘納豆 5 中ちゃん・亜紀・屯・Yumi・クリトン
354-09 登校の子等が踏み抜く氷面鏡
354-10 大鳥居潜った先の春時雨
354-11 足裏の画鋲を抜けば春寒し
354-12 一人抜け一人抜けして春の宵 紫土 3 甘納豆・野浮・樽金
354-13 気の抜けし炭酸水や春兆す 甘納豆 4 翠玉・越冬こあら・亜紀・紫土
354-14 淋しげな死顔なりし春時雨
354-15 茶話会に二言三言君子蘭
354-16 海苔購つてアメ横裏を抜けにけり びーどろ 1 亜紀
354-17 草餅やいつしか抜けし国なまり 未貴 8 早香・こひつじ・翠玉・勝坊・長月・樽金・屯・Yumi
354-18 君子蘭窓の光りに力あり 1 未貴
354-19 彼岸絵の窓辺の日差し刺抜ける
354-20 君子蘭仕舞い忘れし鉢一つ クリトン 1 びーどろ
354-21 薄墨のお礼の文や君子蘭
354-22 春時雨休耕田のにごり水 長月 4 中ちゃん・甘納豆・翠玉・未貴
354-23 君に会ふ明日は晴れるや春時雨
354-24 君子蘭鉢を暖房より離す
354-25 駆落ち?と冷やかされてる春時雨
354-26 少年ら犇めき笑ふ君子蘭 樽金 1 甘納豆
354-27 春炬燵抜き差しならぬ仲であり 長月 3 中ちゃん・野浮・クリトン
354-28 薄氷の裏道抜けて降る光
354-29 雑踏を抜ける春風ピンヒール 越冬こあら 2 早香・びーどろ
354-30 この先は抜けられません梅の花 樽金 7 こひつじ・勝坊・長月・野浮・紫土・屯・Yumi
354-31 春時雨またビニールの傘を買ふ 翠玉 2 越冬こあら・紫土
354-32 猫去りて一辺抜ける春炬燵 亜紀 2 こひつじ・Yumi
354-33 老い古りし部屋の明るさ君子蘭
354-34 湯煙りの流れに中の春時雨
354-35 抜け道を行けば梅咲く山路かな 勝坊 2 中ちゃん・クリトン
354-36 屋敷神の鳥居のふえて春時雨
354-37 アーケード終はり傘さす春時雨 中ちゃん 5 甘納豆・翠玉・未貴・亜紀・びーどろ
354-38 春の虹迷ひの森を抜け出でて 野浮 2 早香・クリトン
354-39 抜きん出て背高き山や雁帰る
354-40 抜け道を行く春泥を踏んで行く 翠玉 4 野浮・樽金・亜紀・紫土
354-41 反骨は母親譲り君子蘭 越冬こあら 2 こひつじ・長月
354-42 川幅に架かる吊橋春しぐれ 未貴 1 勝坊
354-43 ベーグルを少しぬくめて君子蘭 亜紀 1 びーどろ
354-44 前髪を切りたき日なり春時雨 亜紀 1 樽金
354-45 傘の骨直さぬままに春時雨 甘納豆 1 越冬こあら
354-46 ほどほどの運勢でよし君子蘭 野浮 3 長月・樽金・未貴
354-47 君子蘭なかよきことはうつくしき
354-48 真黒な土の匂ふや君子蘭
354-49 焼きそばに青海苔かけて生姜抜く
354-50 春時雨タマゴボーロのぼそぼそと 紫土 3 こひつじ・越冬こあら・未貴
354-51 らしくない無駄口ばかり君子蘭 翠玉 1 長月

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