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第 357 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年4月1日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
357-01 鳥曇一日本の虫となる 翠玉 1 越冬こあら
357-02 後の世に家紋伝へて蝶の昼 亜紀 1 甘納豆
357-03 夕ざくら風の重さを揺り返し びーどろ 4 中ちゃん・越冬こあら・野浮・紫土
357-04 畳敷きの厠の屋敷春寒し
357-05 金次郎の本にゼム載せ卒業す 樽金 2 翠玉・亜紀
357-06 大欅(けやき)鴉の巣乗せ朧なる
357-07 君方も機械仕掛けか春の蝿
357-08 一望に大和三山花見かな 紫土 1 野浮
357-09 若草を褥に空の無限大 勝坊 1 早香
357-10 三月や水は光りの中にあり
357-11 コッペパンにはコロッケと春キャベツ 翠玉 2 甘納豆・亜紀
357-12 列柱の時のあはひに陽炎へる 亜紀 4 翠玉・甘納豆・未貴・びーどろ
357-13 桜この下にいつたい何の骨 野浮 1 翠玉
357-14 花びらを近くしてゐる月おぼろ
357-15 終着地踏みしめて今三月尽
357-16 今年も会えたね桜の木の下で
357-17 春眠や鯨に翼あるごとく 紫土 3 甘納豆・Yumi・びーどろ
357-18 子は思ひ通りにならぬ鳥雲に こひつじ 2 流・紫土
357-19 出の悪きソースの瓶や春愁ひ こひつじ 1
357-20 花のもと身代はり地蔵てふ仏 中ちゃん 2 未貴・紫土
357-21 父母眠るだけの故郷椿咲く 7 こひつじ・中ちゃん・早香・越冬こあら・勝坊・Yumi・亜紀
357-22 春暁や瓶牛乳の置く音す Yumi 1
357-23 日うらうら吾子踏みくれる足のうら 樽金 1 未貴
357-24 花冷えやうどんのつゆを啜る音 甘納豆 2 未貴・流
357-25 桜狩終へし胃袋無事帰宅
357-26 桜咲く頃に今年も納品せり
357-27 咲けば散る儚き定め花を恋ふ
357-28 靴紐のすぐに解けて春田かな 亜紀 2 こひつじ・未貴
357-29 やはらかき女人のことば花の奥 未貴 2 野浮・紫土
357-30 八つぁん熊さん御隠居も居る花見かな
357-31 春の月その裏側が気に掛り 越冬こあら 3 早香・勝坊・Yumi
357-32 手から手へバトンは渡る春疾風 甘納豆 2 中ちゃん・勝坊
357-33 卒業子鳶の反転見ていたり 2 樽金・びーどろ
357-34 山肌を雲の陰ゆく四月かな 1 樽金
357-35 子等去って消える学校山に春 早香 3 勝坊・びーどろ・屯
357-36 疼くもの抱へてゐたる桜どき 未貴 3 早香・野浮・屯
357-37 満開の桜足取りふらふらら
357-38 雛納め雛はおしゃべりすると知る 樽金 1 早香
357-39 「べからず」の多き古刹や春時雨 中ちゃん 2 翠玉・流
357-40 春暁の空気の底の机かな びーどろ 5 中ちゃん・翠玉・亜紀・紫土・屯
357-41 縁先の下駄一足に春の風 6 越冬こあら・甘納豆・勝坊・樽金・Yumi・屯
357-42 春嵐シャッター街を賑わせて
357-43 今日言はう明日言はうと弥生尽
357-44 引つ越しの荷物出てゐる黄水仙 びーどろ 1 樽金
357-45 猫の恋やむなく入る家族割 翠玉 3 こひつじ・越冬こあら・亜紀
357-46 ギヤマンの歪み春光屈折す 紫土 2 野浮・びーどろ
357-47 石鹸玉心も軽くなっていく 早香 2 こひつじ・樽金
357-48 花筵酔へば悲しきいくさ歌 勝坊 4 こひつじ・中ちゃん・Yumi・屯

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