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第 356 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年3月18日
兼 題:「田楽」(でんがく)、「苗木市」、「穴」 ※「穴」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
356-01 山笑ふ穴があつたら入りたし
356-02 春の穴いのちの音の生まれけり 亜紀 2 中ちゃん・勝坊
356-03 蛇穴を出でて宅地の分譲中 4 早香・野浮・こひつじ・びーどろ
356-04 日は西に値引き札付く植木市 6 早香・樽金・勝坊・越冬こあら・流・Yumi
356-05 苗木市実の生るころを早や思ひ 未貴 1 翠玉
356-06 付き合ひのはずがつい買ふ苗木市 Yumi 3 長月・クリトン・屯
356-07 穴を出て蛇の長さになりにけり 勝坊 9 中ちゃん・甘納豆・野浮・亜紀・こひつじ・翠玉・流・Yumi・ 屯
356-08 ほら穴にほられし仏おぼろかな
356-09 田楽の串に小指の所在なげ 未貴 3 越冬こあら・紫土・クリトン
356-10 田楽や堅い話は抜きにして 紫土 2 勝坊・こひつじ
356-11 内股に歩いてをるや苗木市 びーどろ 1 未貴
356-12 田楽の旗ひらひらと峠茶屋 勝坊 4 樽金・流・紫土・屯
356-13 春の海ところどころに深き穴 紫土 2 早香・越冬こあら
356-14 春の空末広がりのうかんむり 早香 3 甘納豆・翠玉・紫土
356-15 田楽や小指を立てて喰ひにけり
356-16 田楽の前歯に沁みる熱さかな
356-17 田楽を挟んで儲け話など
356-18 苗木市買ひたくなきは新品種
356-19 田楽の竹串残る西洋皿
356-20 帰路車中田楽の味よみがえる 翠玉 1 早香
356-21 雲の穴繕ひてをる目借どき 越冬こあら 3 甘納豆・未貴・紫土
356-22 苗木市十年先の木陰買う 早香 6 中ちゃん・野浮・こひつじ・紫土・Yumi・クリトン
356-23 上州の産と身受けし苗木市 紫土 1 樽金
356-24 田楽や次の言葉を待つてをり 亜紀 2 未貴・クリトン
356-25 庭あればどれも植えたし苗木市 翠玉 1 長月
356-26 冷やかしか客の薀蓄苗木市
356-27 田楽の味噌を味見と舐めらるる
356-28 熱々のうちに田楽召上れ 野浮 1 翠玉
356-29 猪口を手に田楽の味噌ちょいと舐め 2 甘納豆・こひつじ
356-30 春塵や耳の穴にも毛は生える 甘納豆 1 亜紀
356-31 黒き梁に田楽串の二三本
356-32 田楽や柱時計が二時を打つ 樽金 3 越冬こあら・未貴・びーどろ
356-33 穴越しの工事現場は春さなか 1 中ちゃん
356-34 蛇穴を出づ税金を払はねば 翠玉 1 びーどろ
356-35 携帯であれこれ相談苗木市 こひつじ 1 長月
356-36 穴ぼこの長き畦道まだら雪
356-37 子をあやす男の声や苗木市 未貴 1 中ちゃん
356-38 供されし田楽味噌のつやと香と
356-39 苗木市裏手砂利道きかん坊 越冬こあら 1 亜紀
356-40 上客に鉢巻はづす苗木市 樽金 3 長月・流・クリトン
356-41 苗木市伝兵衛来ずと日記書く 1 亜紀
356-42 記念樹はどれにしようか苗木市 野浮 3 勝坊・Yumi・屯
356-43 耕せばモグラの穴のながながし 2 勝坊・びーどろ
356-44 軽トラが3台並び苗木市 甘納豆 3 樽金・亜紀・流
356-45 蟻穴を出づ宇宙にも黒き穴 樽金 1 野浮
356-46 田楽は過ぎ越し過去の味噌風味
356-47 行き過ぎてまた戻る道苗木市 亜紀 1 長月
356-48 石畳つづく参道苗木市 勝坊 3 甘納豆・樽金・屯
356-49 苗木市噂ぼちぼち農仲間
356-50 喋りつつ田楽口におさめられ 早香 4 野浮・翠玉・Yumi・びーどろ
356-51 仁和寺の一僧をるや田楽食ぶ
356-52 遍路寺の参道杖の穴並び Yumi 1 早香
356-53 田楽や男女の理とは焦茶いろ びーどろ 1 未貴
356-54 蛇穴を出でまた穴に戻りけり 中ちゃん 1 越冬こあら

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