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第 359 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年4月29日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
359-01 葉桜や飛行機雲は空に溶け こひつじ 5 勝坊・未貴・屯・びーどろ・紫土
359-02 若葉影棹差す瀞の舟下り 勝坊 2 樽金・流
359-03 新調のネクタイ着けて若葉風 中ちゃん 2 勝坊・野浮
359-04 花散乱遥けくなりぬ吾が昭和 樽金 1 紫土
359-05 綴孔の裂目を補修する日永 野浮 3 早香・越冬こあら・亜紀
359-06 青空に戻り雲雀の天下かな 野浮 2 勝坊・紫土
359-07 麦の秋真一文字に結ぶ口
359-08 物差しで背中掻き春惜しむ也
359-09 もったいもかたじけもなく暮の春
359-10 尤もな御意見なれどいしぼたん 越冬こあら 1 翠玉
359-11 その奥に誰か匿まふ花きぶし 未貴 1 びーどろ
359-12 弾みたるクラリネットやみどりの日 亜紀 1
359-13 臨港線終点駅は春の果
359-14 延々と古き軒並初燕 紫土 3 流・翠玉・甘納豆
359-15 菓子鉢にかき餅盛りて春惜しむ 甘納豆 1 越冬こあら
359-16 チューリップ主が留守の庭に咲く 早香 2 中ちゃん・越冬こあら
359-17 漁船置く村の裏手の山笑ふ 中ちゃん 1 Yumi
359-18 山女焼く父と酌みたる日の遠し 1 びーどろ
359-19 弥陀佛の印より昏れて白牡丹 びーどろ 5 早香・樽金・Yumi・甘納豆・屯
359-20 馬の子の折れさうな足土を蹴る Yumi 3 勝坊・樽金・紫土
359-21 平積みの旅行雑誌や四月尽 翠玉 6 早香・中ちゃん・野浮・Yumi・流・屯
359-22 大物になると信じる鯉幟 こひつじ 1 紫土
359-23 揚雲雀雲ひらかれてひらかれて 亜紀 1 こひつじ
359-24 杜若束で抱へて出勤す 翠玉 1 勝坊
359-25 ぐづぐづと髪膚おき去り春の風邪
359-26 暮の春再び読まぬ本なれど 甘納豆 3 Yumi・亜紀・びーどろ
359-27 春潮や守るべきものびつしりと
359-28 竹の子といふといへども寸詰まり 樽金 2 中ちゃん・野浮
359-29 吹かれゐる夜は蒼むや干鰈 びーどろ 5 中ちゃん・翠玉・未貴・亜紀・甘納豆
359-30 島民の数より多き夏蜜柑 紫土 3 こひつじ・野浮・未貴
359-31 母一人いませり合歓の咲きつづき びーどろ 1 こひつじ
359-32 春炬燵仕舞ひ爺の在りどころ 勝坊 6 こひつじ・樽金・Yumi・翠玉・甘納豆・びーどろ
359-33 葉桜や白波が瀬の岩洗ふ
359-34 曽祖父は放浪癖と啄木忌
359-35 岳白し湖碧し鯉のぼり
359-36 葉桜や間口の狭き民芸店 亜紀 3 野浮・越冬こあら・屯
359-37 結界を抜け風薫る女坂 2 流・翠玉
359-38 髭揺れて鼻はピクピク若葉風
359-39 ディーゼルが切り分けて行く蓮華畑
359-40 進捗は半分以下か菜種梅雨 野浮 1 早香
359-41 ちちははの響き身にしむ端午かな
359-42 散り花を巻き上げ過ぎる通過駅
359-43 ポケットの遅延証明春長ける 未貴 2 早香・甘納豆
359-44 躑躅咲く次はわたしの番と咲く
359-45 春雨やおもちゃはみどりあかきいろ 甘納豆 1 亜紀
359-46 用を足す親猫と目が合ひにけり
359-47 退職の妻は無言に水菜食む Yumi 5 こひつじ・中ちゃん・越冬こあら・未貴・亜紀
359-48 廃線は野に消えてをり暮の春 3 樽金・未貴・屯

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