第 373 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成19年11月11日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
373-01 読み返す誰かれの文銀杏散る 2 ancapigra・未貴
373-02 睡りどき籠より柿のこぼれ落ち -
373-03 特急の窓広々と秋深む 甘納豆 5 中ちゃん・勝坊・屯・こひつじ・紫土
373-04 冬近し予防接種の案内来る クリトン 1 早香
373-05 故郷や柿の日数と鳥の私語 未貴 1 びーどろ
373-06 僧正といふ名の猫や神無月 びーどろ 1 越冬こあら
373-07 知らぬ児にあやす顔する小春かな 勝坊 4 流・亜紀・Yumi・クリトン
373-08 ひと群れの小菊のごとき話かな 甘納豆 5 勝坊・亜紀・越冬こあら・びーどろ・紫土
373-09 住職は外出中とこぼれ萩 Yumi 5 ancapigra・亜紀・未貴・屯・こひつじ
373-10 目に見えぬものは抱けぬ鎌鼬 ancapigra 1 未貴
373-11 烏瓜ひつ張つてゐる不倫の手 -
373-12 炬燵出し畳の見えぬ季節来る 早香 1 クリトン
373-13 温泉に足浸け憩ふ秋遍路 クリトン 3 中ちゃん・勝坊・屯
373-14 秋夕焼け別れてよりは歩を早め 5 甘納豆・流・早香・クリトン・紫土
373-15 なでぼとけ初冬ひやりと来たりけり 未貴 1 紫土
373-16 鏡面の大河紅葉を映しをり -
373-17 詣でたる静けさにある秋気かな 亜紀 3 未貴・屯・びーどろ
373-18 瀬戸内の冬のまぶしき朝日かな -
373-19 ふつと湧くミルクの膜や冬に入る びーどろ 7 甘納豆・中ちゃん・流・ancapigra・Yumi・屯・こひつじ
373-20 割烹着高く干されて柿の秋 亜紀 6 甘納豆・中ちゃん・越冬こあら・早香・Yumi・こひつじ
373-21 ふつふつとさますおでんのあつつつあつ 紫土 1 びーどろ
373-22 山上に続く旗あり蜜柑狩り 勝坊 4 甘納豆・中ちゃん・未貴・越冬こあら
373-23 立冬の厨に無精髭一尾 -
373-24 みどり子の泣き声淡し霜の降る -
373-25 寒月の泣いているやも知れぬ影 -
373-26 冷えし夜勝手にしゃべる販売機 中ちゃん 3 流・勝坊・亜紀
373-27 伸びてくる秋の影なる埠頭かな -
373-28 コーヒーの寂しく熱き冬の朝 -
373-29 冬温し虚子も渡った橋渡る 早香 1 越冬こあら
373-30 北風をしかと見据えて鉄塔立つ -
373-31 銀杏並木落葉を踏みて君に会ふ Yumi 1
373-32 咳をして咳をして耳熱くなる ancapigra 2 早香・紫土
373-33 少年の移り気にほら木の実独楽 -
373-34 沙魚釣りに誘はれ沙魚の貌になり -
373-35 山襞の奥まで時雨降りにゆく -
373-36 木の実落つ人には言えぬ本音聞き こひつじ 2 ancapigra・クリトン
373-37 冬めくや漬物摘む指二本 越冬こあら  2 早香・Yumi
373-38 白鳥が来て活気づく過疎の村 -
373-39 落暉いま稜線燃ゆる鳥羽の秋 -
373-40 けらけらと通草の笑ふ日暮れかな 紫土 3 甘納豆・亜紀・こひつじ
373-41 七五三終へてばつさり髪切りぬ こひつじ 1 クリトン
373-42 花石蕗(はなつは)やこの家に住み十余年 中ちゃん 1 勝坊
373-43 我と猫この冬もまた日向追う 早香 1 Yumi
373-44 好きな種先に取られしおでんかな こひつじ 1 ancapigra
373-45 新米のぬくぬくとある朝餉かな 1 びーどろ
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