第 426 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成21年11月29日
兼題:「枯萩」、「風呂吹」、「旗」 ※「旗」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
426-01 落とし蓋して風呂吹を母が炊く 1 勝坊
426-02 萩枯るる偕老の杖引くに会う 1 勝坊
426-03 風呂吹の味噌姑の味に似せ -
426-04 吉凶は表裏一体萩枯れる 越冬こあら  3 泥亀・Yumi・紫土
426-05 枯菊や末期の友に会ひに行く -
426-06 枯萩に伸びたる影のパズルめく 紫土 4 流・越冬こあら・亜紀・こひつじ
426-07 風呂吹を高倉健のやうに吹く 未貴 4 越冬こあら・亜紀・Yumi・こひつじ
426-08 枯萩や土塀に西日こぼれたり 無花果 6 流・屯・未貴・早香・亜紀・Yumi
426-09 枯萩や敗れし夢の果ての今 Yumi 1
426-10 鱈船の大漁旗立て帰還せり -
426-11 風呂吹きの味噌の甘きは母の味 -
426-12 風呂吹きや母の昭和は不確かに 無花果 3 勝坊・未貴・紫土
426-13 風呂吹の苦味じんわり喉過ぎる -
426-14 捧げ持つ旗のあらがふ空つ風 泥亀 6 流・中ちゃん・未貴・早香・Yumi・紫土
426-15 風呂吹きに眼鏡も曇る旨さかな -
426-16 冬帽のひいふうみいよう旗の下 紫土 3 中ちゃん・無花果・屯
426-17 枯萩や丸太まつすぐ括られて 亜紀 2 流・無花果
426-18 暮れる街枯萩照らす街路灯 早香 3 泥亀・勝坊・屯
426-19 風呂吹を割れば湯気たちすぐ冷むる -
426-20 枯萩やお遍路さんのバスが着く 3 無花果・越冬こあら・早香
426-21 風呂吹に合ふ大根に一目惚れ -
426-22 風呂吹にほろほろこころ温もれる 亜紀 2 泥亀・未貴
426-23 焚火して話尽きおり大漁旗 無花果 2 中ちゃん・屯
426-24 寒空に旗凛としてたじろがず 2 泥亀・越冬こあら
426-25 冬天に掲げる旗の赤い丸 -
426-26 山腹を電車の通り萩枯るる -
426-27 熱燗の論に白旗揚げにけり こひつじ 2 中ちゃん・紫土
426-28 オホーツクの波音ばかり焚火跡 -
426-29 旗のないお子様ランチ小六月 未貴 3 無花果・越冬こあら・紫土
426-30 風呂吹の白く角無くやわらかく 早香 2 無花果・亜紀
426-31 枯萩に着物美人が足を止め -
426-32 枯萩や吾が歳月の儚さを -
426-33 過疎の町凩に舞ふ敗れ旗 Yumi 1 泥亀
426-34 枯萩やからくりのなき風通る 未貴 1 亜紀
426-35 小春日や旗の立ちたるオムライス 亜紀 5 中ちゃん・勝坊・屯・早香・こひつじ
426-36 箸刺せば風呂吹じわと出汁こぼす 紫土 2 未貴・こひつじ
426-37 三品目に風呂吹頼み酒となる 越冬こあら  3 早香・Yumi・こひつじ
426-38 神連ふ伊勢の旗風小春かな -
426-39 北風に巻かれたタオル砦旗 -
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