第 432 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成22年2月21日
兼題:「春寒」(はるさむ)、「鶯」、「爪先」 ※「爪先」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
432-01 春寒や犬は匂いで理解する 越冬こあら  2 クリトン・紫土
432-02 鶯や坂また坂の幻住庵 泥亀  1 早香
432-03 春寒し肩の痛みの治まらず 甘納豆 2 流・早香
432-04 喪主母と書かれし記事や春寒し こひつじ 2 流・紫土
432-05 爪先を舐めて備へし恋の猫 こひつじ 3 泥亀・クリトン・越冬こあら
432-06 雪の原爪先立てて鶴の舞 クリトン 3 中ちゃん・勝坊・Yumi
432-07 鶯の声運ぶ風日々に濃し -
432-08 十番の札を持たされ春寒し 亜紀 3 甘納豆・早香・紫土
432-09 春寒や再入院の知らせ聞く 4 勝坊・クリトン・こひつじ・Yumi
432-10 春寒の地蔵菩薩の頭巾かな クリトン 4 中ちゃん・勝坊・越冬こあら・亜紀
432-11 春寒し怒涛逆巻く東尋坊 勝坊 1
432-12 この都市もいまだ鶯鳴きにけり -
432-13 鶯や異国で独り暮らす人 越冬こあら  4 甘納豆・勝坊・クリトン・亜紀
432-14 林道に入りて初音の聲を聞き クリトン 2 勝坊・Yumi
432-15 革靴の爪先冷ゆる春の雪 甘納豆 3 中ちゃん・越冬こあら・紫土
432-16 爪先はあたったまんま炬燵中 早香 2 クリトン・亜紀
432-17 爪先にふれて鳴きたる薄氷 亜紀 1 泥亀
432-18 ミュールから赤きペディキュア覗く春 3 中ちゃん・泥亀・こひつじ
432-19 鶯や野に出て来よと言つて鳴く -
432-20 うぐひすや伏せ置かれたるハンドベル 亜紀 2 甘納豆・こひつじ
432-21 春寒や背負子に鎌の立ててあり 中ちゃん 4 早香・泥亀・越冬こあら・亜紀
432-22 鬼やらひ爪先立ちて豆を受け 勝坊 1 Yumi
432-23 鶯や昔庄屋でありし庭 甘納豆 3 こひつじ・亜紀・紫土
432-24 爪先の前に春野の広がれり Yumi 2 流・甘納豆
432-25 春浅し爪先冷やし物置へ -
432-26 囀りもまだ定まらぬ初音かな 勝坊 1
432-27 春寒の日差しの中に猫眠る Yumi 1 中ちゃん
432-28 春寒や鍋光るまで磨きけり 紫土 1 Yumi
432-29 しばらくは湖を見てゐる春寒し -
432-30 聞くまでは鶯わからぬ鳥知らず -
432-31 春寒のベンチぎゅうぎゅう四人掛け 早香 2 甘納豆・こひつじ
432-32 爪先のパステルカラ―春なれや 泥亀  1 越冬こあら
432-33 うぐいすや蹴りしボールは藪の中 -
432-34 剣も槍も見えず鶯籠の中 -
432-35 爪先に息吹くみどりや蓬摘み 紫土 2 早香・泥亀
432-36 爪先に届かぬ手先梅見月 -
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