第 498 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成24年9月2日
兼題:「夜食」、「秋草」、「病」 ※「病」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
498-01 液晶の画面見てゐる夜食かな 亜紀 4 順之介・越冬こあら・こひつじ・屯
498-02 秋草や裏磐梯をわたる風 順之介 1
498-03 秋草の風情で父へ打つメール -
498-04 秋草の戦げるままに競売地 亜紀 1
498-05 病得て秋海棠に愛される 早香 5 甘納豆・越冬こあら・五穀米・こひつじ・亜紀
498-06 ハンガーの窓辺にひとつ夜食とる 未貴 4 中ちゃん・越冬こあら・こひつじ・流
498-07 秋草や津波の跡の固き地に こひつじ 1 未貴
498-08 分け合ひし夜食のピザはシーフード 五穀米 2 順之介・泥亀
498-09 病ひとも迷ひとも月見上げつつ 五穀米 6 甘納豆・中ちゃん・早香・未貴・屯・流
498-10 用意する人のいるもの夜食とは -
498-11 寂しくて夜食の箸を取りにけり 泥亀 3 順之介・越冬こあら・未貴
498-12 露の世の水俣病の地に生まれ -
498-13 サウジより一時帰国の子に夜食 -
498-14 うつ病の自問自答や鳥兜 -
498-15 秋風に吹かれてゐたる仮病かな 亜紀 2 早香・未貴
498-16 イタリアの子等の夜食はイタリアン -
498-17 病院の近くの花屋秋時雨 甘納豆 2 泥亀・亜紀
498-18 秋草と小さきもの達の眠る夜 -
498-19 病患の癒えて秋蚊に追はれけり 順之介 4 甘納豆・こひつじ・未貴・亜紀
498-20 星月夜皆ニンゲンという病 越冬こあら 2 五穀米・早香
498-21 欲したる夜食や汁の具だくさん こひつじ 1 越冬こあら
498-22 かたまりて朝の光の鶏頭かな -
498-23 ほぼ裸ビョーキのやうなレディーガガ 中ちゃん 1 泥亀
498-24 瓦礫より高きものなし秋の草 未貴 2 五穀米・屯
498-25 丈高きものの揺れおり秋の草 1 泥亀
498-26 秋草やすぐ鈴虫の闇となる -
498-27 秋草の野を歩み来て日本海 2 順之介・屯
498-28 病癒へ退院の日よ野菊晴れ -
498-29 残業をひとまず終えて夜食かな 1 早香
498-30 秋草のさらに艶めく雨あがり 甘納豆 1
498-31 夜食食う我が身が映る鏡かな 2 甘納豆・中ちゃん
498-32 病院を出て振り仰ぐ鰯雲 4 五穀米・泥亀・亜紀・屯
498-33 残業の夜食ラスクを齧りけり 順之介 2 中ちゃん・こひつじ
498-34 退社する部下と夜食の品定め 甘納豆 2 順之介・中ちゃん
498-35 臆病なおのれを哄ふ柘榴かな 未貴 4 甘納豆・五穀米・早香・亜紀
498-36 ベルの音に秋草挟み立ち上がる -
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