第 500 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成24年9月30日
兼題:「椋鳥」(むくどり)、「菊」、「鉄」 ※「鉄」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
500-01 秋空や病院跡地の鉄の門 -
500-02 椋鳥が騒ぐ道あり港町 2 越冬こあら・泥亀
500-03 椋鳥と同じ日向に水使ふ 未貴 3 早香・五穀米・亜紀
500-04 鉄鍋の銅鑼になる夢昼の月 早香 3 流・中ちゃん・甘納豆
500-05 椋鳥のプラタナスより吐き出され 中ちゃん 5 流・甘納豆・亜紀・未貴・屯
500-06 鉄鉢に菊の花弁庭の角 -
500-07 着飾りし菊人形の脇見かな -
500-08 菊咲いて誰かの日々が報われる 越冬こあら 4 早香・甘納豆・こひつじ・亜紀
500-09 憎からず思ふ肘鉄温め酒 亜紀 2 順之介・甘納豆
500-10 菊花展覗きコロッケ食べる午後 五穀米 1 順之介
500-11 鏑矢をつがへる与一菊人形 -
500-12 丸窓に椋鳥二羽か三羽かな 甘納豆 1 未貴
500-13 椋鳥のいよいよせはしなき日暮 -
500-14 野紺菊父母眠るだけの故郷かな -
500-15 伝承の鉄の女に秋扇 -
500-16 晩秋の校庭の鉄棒の味 越冬こあら 2 中ちゃん・泥亀
500-17 笠置から柳生の里へ菊日和 甘納豆 3 流・順之介・中ちゃん
500-18 裾合せ菊人形の嫋やかに -
500-19 鉄扉閉ず古き館のナナカマド 1 越冬こあら
500-20 椋鳥の群れ一樹となりにけり 泥亀 1
500-21 鉄球が壊(こぼ)つコンクリ冷たかり 中ちゃん 2 早香・亜紀
500-22 椋鳥やその性(さが)知らず愛でにけり -
500-23 菊なますばかり出てくるはしご酒 中ちゃん 7 順之介・甘納豆・五穀米・こひつじ・越冬こあら・未貴・泥亀
500-24 椋鳥や小銭ばかりが良く貯まり 越冬こあら 6 順之介・早香・こひつじ・亜紀・未貴・屯
500-25 相寄りて酢の香菊の香忌を修す 未貴 2 流・中ちゃん
500-26 鉄屑を拾ひしむかし敬老日 順之介 1 こひつじ
500-27 鉄棒の少女秋を廻しけり 泥亀 4 流・早香・こひつじ・屯
500-28 鉄橋の下に暗がり蚯蚓鳴く -
500-29 落とすもの落とし椋鳥去りにけり -
500-30 椋鳥の群に優しく街昏るる 1 泥亀
500-31 鉄を打つ太き指なり零余子飯 こひつじ 2 五穀米・越冬こあら
500-32 開花日を計算尽くす菊人形 -
500-33 地下鉄の地上に出でて月夜かな 甘納豆 1 五穀米
500-34 椋鳥も人も混雑日暮れ時 -
500-35 惣菜の包みあたたか椋鳥の群 順之介 3 中ちゃん・五穀米・未貴
500-36 下町に聳ゆる塔や菊日和 亜紀 3 越冬こあら・泥亀・屯
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