第 629 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年9月10日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
629-01 寝違へて予測不能といふ台風 -
629-02 実り田のわきに置かれしコンバイン -
629-03 冬瓜の尻を守りし紐の網 こひつじ 2 まぐのりあ・越冬こあら
629-04 いつもよりたんと炊きたる今年米 樽金 1 鶴子
629-05 青空の動けば動く曼殊沙華 泥亀 3 樽金・亜紀・未貴
629-06 どら焼きの列に並んで秋彼岸 亜紀 2 泥亀・越冬こあら
629-07 殉教の露の石碑をなぞりけり 泥亀 2 ヤチ代・こひつじ
629-08 芋嵐育てば肉に成る子豚 越冬こあら 1 こひつじ
629-09 灯台へ道は花野を真っ直ぐに 2 中ちゃん・樽金
629-10 胡麻叩く筵に婆と茶と駄菓子 こひつじ 2 亜紀・未貴
629-11 秋澄める墓域水平線碧空 -
629-12 淡く濃くまた淡く霧牛点てん 樽金 1 中ちゃん
629-13 ひく波に曳かれゆく過去浜の秋 泥亀 2 中ちゃん・ヤチ代
629-14 堰(せき)越ゆる水泡だちて秋出水 中ちゃん 1 泥亀
629-15 過不足を一日言わず白露の日 まぐのりあ 3 亜紀・越冬こあら・未貴
629-16 葡萄剥くネイルアートをちらつかせ -
629-17 秋の朝道は片側四車線 越冬こあら 1 まぐのりあ
629-18 帰り来て寝た子降ろせば天の川 4 樽金・まぐのりあ・こひつじ・鶴子
629-19 二百十日赤んぼやうやく首据わる 樽金 2 亜紀・鶴子
629-20 渓流の流れをたたく黄鶺鴒(きせきれい) 鶴子 1 泥亀
629-21 乗り降りに膝の輝く秋日和 未貴 1 樽金
629-22 檸檬二個檸檬哀歌の歌碑の前 まぐのりあ 3 流・こひつじ・未貴
629-23 ひと日空け同じ木に来し法師蝉 未貴 1 樽金
629-24 杖をつくべつたら市の馴染み客 ヤチ代 3 中ちゃん・まぐのりあ・鶴子
629-25 秋茄子や姑(ハハ)とは同志かも知れぬ こひつじ 1 ヤチ代
629-26 嫁ぐ子や日に日に秋は深まりて 越冬こあら 1
629-27 中腰で百円分の天の川 ヤチ代 2 流・越冬こあら
629-28 闇刻む虫の音高くまた低く 中ちゃん 2 ヤチ代・泥亀
629-29 恩師宅辞して仰げば天の川 2 越冬こあら・未貴
629-30 練り歩く山車に知る顔秋祭 亜紀 2 流・まぐのりあ
629-31 芒野のトンネルぬけて小諸宿 -
629-32 珈琲を濃いめに淹れて秋の顔 まぐのりあ 6 中ちゃん・ヤチ代・泥亀・亜紀・こひつじ・鶴子
629-33 青空に音符の如くあかとんぼ 鶴子 1
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