第 630 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年9月24日
兼題:「宵闇」、「露草」、「濃」 ※「濃」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
630-01 朝日浴ぶ赤き濃霧となりて消ゆ ヤチ代 1 樽金
630-02 宵闇や楡の梢に星の華 泥亀 4 こひつじ・まぐのりあ・未貴・クリトン
630-03 露草や風吹き集ふ寺の木戸 泥亀 1 未貴
630-04 宵闇や禁煙できぬいくじなし こひつじ 3 ヤチ代・越冬こあら・まぐのりあ
630-05 露草の中廃村に出会ひけり -
630-06 露草や練習曲を繰り返し 亜紀 1 鶴子
630-07 露草の花の無敵の青さかな 2 まぐのりあ・未貴
630-08 宵闇に犬と飼い主ゐる気配 -
630-09 釣瓶落し連山襞の濃かりけり 樽金 3 流・中ちゃん・亜紀
630-10 信濃路の煙(けむ)立ち上る刈田かな 4 中ちゃん・樽金・こひつじ・鶴子
630-11 梅皿に濃淡残し九月尽 まぐのりあ 2 ヤチ代・越冬こあら
630-12 行きずりの露草見入る小道かな 樽金 1 泥亀
630-13 味の濃きカリーライスに早稲の飯 鶴子 3 流・越冬こあら・未貴
630-14 宵闇やゲゲと螺子巻き玩具鳴る 未貴 2 ヤチ代・亜紀
630-15 切り株に座りてなじむ露草かな -
630-16 露草と思ふドイツの子の瞳 ヤチ代 1
630-17 秋彼岸濃い人集う最寄り駅 -
630-18 露草や忌日に集ひまた別れ -
630-19 宵闇や門口に待つ母の影 樽金 3 泥亀・こひつじ・クリトン
630-20 信濃路や峡(かい)一面の蕎麦の花 中ちゃん 3 泥亀・樽金・こひつじ
630-21 宵闇の霊峰なほ黒きまま -
630-22 宵闇や旅には厚き文庫本 越冬こあら 1 鶴子
630-23 露草や挨拶交わす朝の道 越冬こあら 2 樽金・クリトン
630-24 露草に犬小水をかけにけり クリトン 1 鶴子
630-25 読みかけの本を開きて宵の闇 -
630-26 宵闇を静かに強きピアノ曲 亜紀 2 鶴子・クリトン
630-27 露草の御空をなにか通過せり -
630-28 濃いひげの先生の笛運動会 クリトン 5 ヤチ代・中ちゃん・こひつじ・越冬こあら・亜紀
630-29 淡き濃き暮れ色を行く芒原 亜紀 1 まぐのりあ
630-30 濃く淡く遠く近くに蚯蚓鳴く 未貴 2 泥亀・クリトン
630-31 周航の汽笛遠のく濃霧かな 泥亀 3 樽金・亜紀・未貴
630-32 境内の松の樹影や宵の闇 1 中ちゃん
630-33 天高し祝儀袋の濃墨(コズミ)かな こひつじ 3 流・ヤチ代・亜紀
630-34 宵闇のバス停待つ人ただ一人 クリトン 1
630-35 露草や朝から聞こゆセレナーデ まぐのりあ 2 泥亀・越冬こあら
630-36 宵闇の温め直すカレーかな ヤチ代 2 中ちゃん・まぐのりあ
[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]