第 717 回 Q L D 句 会 録

開句日:令和3年1月24日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
717-01 立ったまま止まりしごとく独楽廻る -
717-02 カラオケの文字見上げたる霙かな らくだ 1 泥亀
717-03 雪晴や赤き前かけ水子仏 まぐのりあ 1 越冬こあら
717-04 大寒の針の通らぬホッチキス 亜紀 2 ヤチ代・まぐのりあ
717-05 ペン立てにペンのあまたや日脚伸ぶ 亜紀 1 クリトン
717-06 ストールに光る留め金闊歩する ヤチ代 1 泥亀
717-07 犬ころの尻の丸さや春隣 ゐてふ 3 未貴・亜紀・まぐのりあ
717-08 外套のボタンしつかり掛け違ひ 順之介 2 野木編・ゐてふ
717-09 頬杖を突かば冷たき掌 ゐてふ 2 ヤチ代・亜紀
717-10 かいつぶりくぐるもぐると人の声 未貴 3 順之介・らくだ・まぐのりあ
717-11 寒灯火眠らぬ医療関係者 越冬こあら 1 らくだ
717-12 春隣道はここから一直線 越冬こあら 1 野木編
717-13 目薬をさして明るし梅の花 亜紀 2 順之介・未貴
717-14 荒海に耐へたる鰤のあら煮かな こひつじ 3 順之介・らくだ・クリトン
717-15 寒ざらひ永字で始む蘭亭序 野木編 3 らくだ・亜紀・こひつじ
717-16 鯛焼の店の主人は異星人 ヤチ代 2 越冬こあら・泥亀
717-17 冬の川いまにも孵りさうな石 -
717-18 一本の紅梅咲けり海の寺 まぐのりあ 2 未貴・越冬こあら
717-19 八方へふところ展げ山眠る 未貴 2 亜紀・泥亀
717-20 ポンポンを揺らし駆け寄る冬帽子 ヤチ代 2 こひつじ・まぐのりあ
717-21 しもやけの耳に着信拒否の音 らくだ 4 野木編・ゐてふ・越冬こあら・こひつじ
717-22 寒の風サイレンの音流れ来る クリトン 1 未貴
717-23 おでん酒目玉親父の風呂上り -
717-24 冬帽子笑ふと見える八重歯かな 順之介 1 クリトン
717-25 大寒や小鳥に餌を撒いてやる クリトン 1 泥亀
717-26 大欠伸猫より貰ひ日向ぼこ まぐのりあ 1 クリトン
717-27 難聴に定位置ありし堀炬燵 こひつじ 1 未貴
717-28 農道の先にバス寒波来る -
717-29 本棚に本の新入り日脚伸ぶ 未貴 4 ヤチ代・ゐてふ・クリトン・亜紀
717-30 絨毯の汚れ隠せし乱れ盆 野木編 1 ゐてふ
717-31 寂しさを温めてゐ小正月 -
717-32 寒厨に放置の弁当箱洗ふ ゐてふ 1 こひつじ
717-33 かさぶたのような冬芽の育ちたる らくだ 5 ヤチ代・野木編・順之介・こひつじ・まぐのりあ
717-34 城跡にある喫茶店石蕗の花 泥亀 1 越冬こあら
717-35 大根を引けば赤子の脚に似て クリトン 1 野木編
717-36 歳時記の裏や寝酒のグラス置き 野木編 4 ヤチ代・順之介・らくだ・ゐてふ
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