第 719 回 Q L D 句 会 録

開句日:令和3年2月21日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
719-01 見下ろせば運河に遊ぶ春の鴨 -
719-02 籠もり居の背筋をしやんと木の芽和 未貴 3 亜紀・らくだ・ゐてふ
719-03 梅が香の古家数多や黙の町 ヤチ代 1 亜紀
719-04 色違ひ姉と試し着春の昼 まぐのりあ 2 泥亀・クリトン
719-05 野遊びや畦道の花二三本 クリトン 1 順之介
719-06 夢に来よ母の声する涅槃西風 まぐのりあ 1 未貴
719-07 春泥を来たる長靴乾き土間 亜紀 2 こひつじ・まぐのりあ
719-08 如月やべんがら格子の内にゐて 順之介 3 亜紀・未貴・越冬こあら
719-09 銀輪の列に加はる春一番 ヤチ代 3 順之介・らくだ・ゐてふ
719-10 絵踏の日マリアの岩にひざまづき -
719-11 将棋盤挟む両者や冴返る 亜紀 1 順之介
719-12 恋猫の一歩も引かぬと鳴き通す こひつじ 1 クリトン
719-13 耕しを終へ帰る道寺の鐘 クリトン 1 ゐてふ
719-14 前置きは一切不要猫の恋 らくだ 5 泥亀・ヤチ代・未貴・こひつじ・クリトン
719-15 野梅咲く落人村の廃寺かな まぐのりあ 1 らくだ
719-16 春光や螺鈿の箸の賑はえり ヤチ代 1 まぐのりあ
719-17 光風や愛車に鳥のエンブレム 越冬こあら 1 ゐてふ
719-18 山笑ふ「姫君」とある厠かな こひつじ 3 順之介・ヤチ代・クリトン
719-19 春荒や水栽培の根のもつれ 未貴 3 亜紀・ヤチ代・越冬こあら
719-20 麗らかや隣家のガラムマサラの香 越冬こあら 2 亜紀・ヤチ代
719-21 雨粒が黄色くなりて春の雨 -
719-22 クレーンの角度自在や風光る 亜紀 6 泥亀・順之介・越冬こあら・こひつじ・クリトン・まぐのりあ
719-23 空っぽの街空っぽのおらが春 越冬こあら 3 泥亀・未貴・こひつじ
719-24 厨の火しぼりて梅のまた窓辺 -
719-25 ため息を包み隠せり石鹸玉 ゐてふ 3 らくだ・越冬こあら・まぐのりあ
719-26 旅装とき沈丁の香をまといけり -
719-27 薄氷をとかしてみたき掌 らくだ 2 未貴・まぐのりあ
719-28 引率の教師絵文字の大マスク -
719-29 春の夢計算違いのことばかり クリトン 1 ヤチ代
719-30 雛飾る伯父と重なる左大臣 -
719-31 指先に青き切実薄氷 ゐてふ 1 越冬こあら
719-32 蛇穴を出づ千年の御神木 順之介 3 らくだ・ゐてふ・こひつじ
719-33 梅香る夜の公園抜けてゆく らくだ 1 泥亀
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