第 728 回 Q L D 句 会 録

開句日:令和3年6月27日
兼題:「守宮」、「水無月」、「輪」 ※「輪」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
728-01 守宮の子壁のタイルを一つ這う -
728-02 ダッシュして逃れの速き守宮かな -
728-03 梅雨雲やかごめかごめの輪を崩す こひつじ 1 ゐてふ
728-04 梅雨晴間太陽大きく輪を広げ クリトン 1 順之介
728-05 おはようと言えば守宮が逃げてゆく らくだ 4 泥亀・順之介・ヤチ代・未貴
728-06 水無月の風の流るる待合所 順之介 4 クリトン・らくだ・越冬こあら・ヤチ代
728-07 水無月や庭に水やることもなく クリトン 1 ゐてふ
728-08 四畳半下宿の窓の守宮かな こひつじ 1 クリトン
728-09 水無月や反古の山などかき崩し 未貴 1 亜紀
728-10 サムシングブルー忍ばす青水無月 ヤチ代 1 越冬こあら
728-11 今生はほんの腰掛け守宮鳴く ゐてふ 4 らくだ・泥亀・こひつじ・越冬こあら
728-12 ゴム掛に輪ゴム三輪梅雨曇 越冬こあら 2 こひつじ・亜紀
728-13 降り続く水無月の夜のデートかな 泥亀 2 らくだ・越冬こあら
728-14 水無月や生まれた町はダムの底 ゐてふ 2 クリトン・こひつじ
728-15 水無月や聞き耳頭巾の欲しき里 -
728-16 輪唱の最後の一人すこし汗 ゐてふ 1 未貴
728-17 青水無月リングレストに置く指輪 -
728-18 水無月の大樹に水の音を聞く 亜紀 5 らくだ・ゐてふ・泥亀・順之介・ヤチ代
728-19 万緑や古墳に踊る埴輪群 順之介 2 らくだ・亜紀
728-20 水無月の告知文書を差し替える らくだ 1 越冬こあら
728-21 袋入り輪ゴム減りゆく夜店かな らくだ 2 泥亀・こひつじ
728-22 親を追ひ小鴨の続く水輪かな 泥亀 1 クリトン
728-23 水無月や積木崩れてひと笑ひ 越冬こあら 3 順之介・未貴・亜紀
728-24 膨らます浮輪に逸る子の瞳 -
728-25 輪郭の誰かに似たる浮人形 未貴 3 クリトン・ゐてふ・ヤチ代
728-26 守宮の眼成りたい自分見つからず 越冬こあら 2 順之介・こひつじ
728-27 掌になかなか乗らぬ守宮かな ヤチ代 3 ゐてふ・泥亀・未貴
728-28 机から錆びたコンパス守宮の夜 順之介 3 ヤチ代・未貴・亜紀
728-29 壁に付き守宮体操一二三 -
728-30 星見えぬ窓辺守宮の動き出づ -
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