タイトル : 選句します 投稿日 : 2024/04/15(Mon) 16:05 投稿者 : らくだ 参照先 :
らくだ 選
春燈や壁にぱりっと時間割
釣竿のぴくりともせず蝶の昼
古書街を探しあぐねて暮の春
養花天紙のおもわぬ持ち重り
舗装路のすき間にド根性スミレ
以上
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春燈や壁にぱりっと時間割
これはやっぱり小学生ですよね、真新しい机、ぴかぴかのランドセル。
新入学を「ぱりっと時間割」で一発表現、上手いなぁ。
春燈の取り合わせなので、その時間割を眺めているのは親御さんだと思う。
感無量というのかな。しみじみとしたニュアンスがあります。
釣竿のぴくりともせず蝶の昼
ふふ、太公望もかくや。
釣果は関係ないんでしょうね。
竿に蝶が止まって、時間まで止まっているような春昼。長閑そのもの。
古書街を探しあぐねて暮の春
なんとなく見て歩いて気に入ったら買う、というのでなく、
古書街でお目当てを探し出すのは難しい気がします。
そして結構疲れます^^;
養花天紙のおもわぬ持ち重り
そう、紙って重いんですよ。
この句の紙はなんだろう、とあれこれ考えました。
古新聞を出す、コピー用紙の束を買った、配布するチラシの束を運ぶ、などなど。
養花天の取り合わせも上手いと思います。
舗装路のすき間にド根性スミレ
あはは、ド根性スミレ!これって応援句ですよね^^;
結構アスファルトから生えているもの、ありますけど、
タンポポとかと違って、可憐なすみれだと応援したくなります。
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