選句します - まぐのりあ 2024/04/04(Thu) 15:27 No.25976
選句します 投稿者:まぐのりあ 投稿日:2024/04/04(Thu) 15:27 No.25976
うららかやグリコのおまけ並ぶ窓
仔猫寝る蛇の目ミシンの針進む
永き日の少年ジャンプ回し読む
正露丸臭きキズバン春彼岸
春愁の牛乳石鹸バスサイズ
以上
うららかや…
男の子用、女の子用ありました。箱を振ってみたり開ける時にドキドキしました。
あの小さなおまけは宝物で机の横の窓辺に並んでいます。
仔猫寝る…
足踏みミシンをゆっくり動かす母の背中
仔猫は丸まり顔を隠してぐっすりーぷ
晩春の長閑な景です。
永き日の…
昼の時間が長くなりボール遊びでもしながら一冊の漫画本を回し読んでいる。
手元のジャンプの目線、走り回る子らの景に生き生きとした日差しを感じました。
正露丸臭き…
帰省先の実家の救急箱からキズバンを一枚
指に巻くと正露丸のにおいがする。
ああ、亡き人からの伝言受け取り胸が詰まります。
(暮れに亡くした父と重なり泣けました)
春愁の…
気づくとバスサイズ石鹸もレギュラーサイズほどの大きさになった。
入浴の度に使っていつのまにか小さくなった石鹸に作者の視点が良い。
或いは新しい石鹸おろしたのかも?
いつもいた人、当たり前だった日々との別れまで思われます。
- 返信フォーム
- 記事修正&削除フォーム