[QLD句会録棚]
第 9 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成5年10月3日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
009-01 人知れず山の木の実は色づきぬ 弥生 1 あこちゃん
009-02 独り家(や)に群れて咲きたる秋海棠 あこちゃん 2 深い河・閑人
009-03 岩穴にひふと飛び込むイワツバメ ひばり 1 クリトン
009-04 初雪の頂き池に映し見ゆ ひばり 1 あこちゃん
009-05 鬼やんま水の流れと競いけり 閑人 2 弥生・ひばり
009-06 冷害の稲穂ますぐに天あおぎ クリトン 3 Yumi・こひつじ・大場画餅
009-07 秋冷や味噌汁煮ゆる香の嬉し 中ちゃん 2 弥生・大場画餅
009-08 雷に折られし榧の実を拾う
009-09 ミラー越し秋雲見遣り紅を引く あこちゃん 2 こひつじ・深い河
009-10 さする腰痩せて身に入む母の老い
009-11 唐辛子枯れて真紅のいさぎよさ 深い河 3 弥生・クリトン・こひつじ
009-12 こうべ振り雀と戯れる稲穂かな 大場画餅 1 ひばり
009-13 物陰に太った猫ゐて無月の夜 こひつじ 1 鈍奇呆亭
009-14 汝(な)が愛でし壷を拭ひて芒挿す 中ちゃん 2 あこちゃん・閑人
009-15 キタキツネこけももの原で首傾げ ひばり 1 Yumi
009-16 黒雲の朱に染まりけり秋の暮れ 閑人 2 Yumi・深い河
009-17 すすきの穂妻にせかれる薪あつめ 鈍奇呆亭 1 こひつじ
009-18 ひそやかに濡れて路傍の螢草
009-19 時もふと歩みをとどめ秋彼岸 大場画餅 3 中ちゃん・深い河・閑人
009-20 パンを焼く寝坊の空にいわし雲 こひつじ 1 中ちゃん
009-21 畦道にたちのぼる赤曼珠沙華 弥生 5 Yumi・あこちゃん・鈍奇呆亭・ひばり・大場画餅
009-22 ゆるやかに螺旋描きて枯葉落つ あこちゃん 2 クリトン・閑人
009-23 街路樹の葉を吹き寄せて野分け去り Yumi 2 あこちゃん・深い河
009-24 穂先みな同じ方向く芒かな
009-25 宵待ちの月を見上げつ夜業かな クリトン 1 弥生
009-26 眼(まなこ)までしなやかなりぬ生サンマ こひつじ 1 弥生
009-27 椋鳥の今年も宿る大樹かな 閑人 2 Yumi・クリトン
009-28 花壇跡花野と続く無人駅 Yumi 5 中ちゃん・クリトン・こひつじ・鈍奇呆亭・大場画餅
009-29 秋のよる人工衛星星を縫い
009-30 丸木橋きのこ踏みつぶしつつ渡る 弥生 3 中ちゃん・鈍奇呆亭・ひばり
009-31 谷うめて秋あかねの羽光る
009-32 薄紅葉嫁したる姉のごとくなり 深い河 1 大場画餅
009-33 長き夜を過ごせし友と朝湯かな 大場画餅 4 中ちゃん・閑人・鈍奇呆亭・ひばり

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