[QLD句会録棚]
第 11 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成5年10月31日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
011-01 利かぬ足打ち立て出し秋日和 閑人 1 クリトン
011-02 窓を打つ木枯し笛の音色たて あこちゃん 1 ひばり
011-03 白髪のごとき芒の艶やかさ こひつじ 1 Yumi
011-04 黄落を掻き分けひょいと地蔵さま 1 レシーナ静
011-05 道問うて差される方の紅葉かな 破れ鐘 6 中ちゃん・弥生・あこちゃん・早香・鈍奇呆亭・大場画餅
011-06 山は雪里は快晴紅葉狩り
011-07 初生りの青き檸檬の香の清し 弥生 3 葵・人魚・大場画餅
011-08 流れ星願う間も無く山に落ち ひばり 2 クリトン・早香
011-09 暮の秋衣はおりし地蔵かな
011-10 交渉の進まぬ夜仰ぐ星月夜 クリトン 2 ひばり・弥生
011-11 草の穂や放置自転車覆ひけり こひつじ 5 中ちゃん・葵・弥生・あこちゃん・大場画餅
011-12 黄落も公達(きんだち)の碑を撫でて落ち
011-13 笛の音に想いを込めて秋惜しむ
011-14 門かどにあいそふりまくはぐれ犬
011-15 日差し受け枯野もしばし輝けり Yumi 5 あこちゃん・早香・鈍奇呆亭・閑人・人魚
011-16 コスモスや群れを離れしところにも 中ちゃん 5 こひつじ・ひばり・レシーナ静・破れ鐘・人魚
011-17 シャンプーの香のとけいくや秋の暮 大場画餅 3 レシーナ静・あこちゃん・鈍奇呆亭
011-18 秋の日に父母を待ちつつケーキ焼く
011-19 白無垢に妻かさねしも菊人形 レシーナ静 2 こひつじ・葵
011-20 旧街道行けば杉の実語りかけ 1 破れ鐘
011-21 松茸を横目で見つつしめじ取り
011-22 一葉より全山覆ふ紅葉かな 中ちゃん 1 閑人
011-23 青き空残し暮れゆく秋の空
011-24 すねたよに風船かづらの膨らみて ひばり 2 こひつじ・閑人
011-25 ふと目覚め恥よみがえり呻きおり 鈍奇呆亭 2 こひつじ・レシーナ静
011-26 茹でこぼす湯の香も高し菊なます あこちゃん 5 中ちゃん・ひばり・弥生・鈍奇呆亭・大場画餅
011-27 容赦なし独り居の身に秋時雨 レシーナ静 3 葵・弥生・人魚
011-28 綿虫の舞うはかなさや恋心 Yumi 2 クリトン・閑人
011-29 露寒や家のはざまの空き地に子
011-30 玉葱の幾多重の皮(ひ)の内や心
011-31 秋虹のアーチくぐりて初デート
011-32 黄落や画展の事など話しつつ 破れ鐘 2 こひつじ・早香
011-33 早朝の紅葉を映す湖(うみ)に竚(た)つ
011-34 新医院白衣に映える黄菊かな クリトン 1 あこちゃん
011-35 我がままを妻の寝息に謝りて
011-36 布団干し蜻蛉止まりて手をやすむ 早香 1 Yumi
011-37 黄落も我庭落ちれば憎く見え 人魚 2 Yumi・破れ鐘
011-38 幼な子の十(とお)まで数へ木の実かな こひつじ 2 Yumi・鈍奇呆亭
011-39 店先でつと揺れもせぬ秋桜(あきざくら) 弥生 4 中ちゃん・クリトン・閑人・破れ鐘
011-40 窓鳴らす風の朝だよ山は雪
011-41 行き暮れて銀杏黄葉のほの明かり 破れ鐘 2 レシーナ静・早香
011-42 新じゃがの湯気を味わう子等の笑み ひばり 3 クリトン・破れ鐘・人魚
011-43 朝もやに浮きでるごとくピラカンサ
011-44 初雪や指跡残る汽車の窓 あこちゃん 4 中ちゃん・Yumi・ひばり・大場画餅
011-45 山紅葉湯煙昇る鄙の宿 閑人 1

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