[QLD句会録棚]
第 12 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成5年11月16日
兼 題:「稲架」(はざ)、「敗荷」(やれはす)、「炉開き」
No. 俳          句 作  者 選          者
012-01 炉開きに集いし人のあたたかさ
012-02 故郷は稲架の日向の手鞠歌 破れ鐘 3 中ちゃん・鈍奇呆亭・井上浩之
012-03 敗荷の水面に揺れて鯉居たり レシーナ静 1
012-04 稲架間より犬吼えいたる里の暮れ 2 レシーナ静・クリトン
012-05 敗荷の庵賑わう里帰り 井上浩之 1 Yumi
012-06 藁篭に赤子は寝たり稲架下ろし こひつじ 1 閑人
012-07 炉を開きつましく祝う小豆粥 鈍奇呆亭 1 きむら しんいち
012-08 飛火野を三笠背に跳ぶ子鹿かな クリトン 2 中ちゃん・閑人
012-09 破れ蓮に小石を投げる憂さなりし 中ちゃん 3 鈍奇呆亭・レシーナ静・こひつじ
012-10 稲掛けを身を切る風が吹き渡る きむら しんいち 1 破れ鐘
012-11 炉を開き囲みて語る人は無し 早香 1
012-12 白き朝稲架の黄金も銀(シロガネ)に 早香 1 きむら しんいち
012-13 敗荷や葉裏見せつつ寄せ返し あこちゃん 2 Yumi・破れ鐘
012-14 稲架なくも刈終えし田に香の残り 閑人 1 鈍奇呆亭
012-15 敗荷の陰大鯉のゆるり行き Yumi 4 あこちゃん・閑人・井上浩之・クリトン
012-16 稲架の影伸ばした先に烏をり あこちゃん 3 弥生・こひつじ・きむら しんいち
012-17 敗荷は2枚重ねで寒を避け
012-18 夕日さし稲架も黄金に染まりたる 2 弥生・早香
012-19 稲架に架く辛さも嬉し夫婦して
012-20 荷敗や阿闍梨は加持を授け行き 破れ鐘 2 中ちゃん・閑人
012-21 敗荷の落人のごと夜の雨 鈍奇呆亭 1 レシーナ静
012-22 かけ声や夫(つま)の跨がる稲架の上 中ちゃん 1
012-23 炉開きに恩師の点てる茶の緑
012-24 野沢菜を洗う湯煙冬支度 早香 1 弥生
012-25 炉開きて家族の丸く集いおり レシーナ静 1 弥生
012-26 逆光に今年寂しき稲架の段 Yumi 4 あこちゃん・葵・井上浩之・きむら しんいち
012-27 蓮の葉が破れて見える池の底
012-28 炉開きや微かに灰舞ふまわり縁 こひつじ 5 あこちゃん・レシーナ静・破れ鐘・閑人・早香
012-29 夕暮れに稲架かき分けて迷い犬
012-30 小春日にゆったりと経(ふ)る時のなか 閑人 3 Yumi・早香・こひつじ
012-31 畔に添いうねうね延びる谷の稲架 鈍奇呆亭 3 中ちゃん・弥生・こひつじ
012-32 炉を開くときも独りの身なりけり 中ちゃん 4 鈍奇呆亭・井上浩之・クリトン・きむら しんいち
012-33 風止まり敗荷の池鯉動く
012-34 炉を開き家族の笑顔揃いけり 閑人 1 Yumi
012-35 敗荷やコロボックルの肩も濡れ 弥生 3 破れ鐘・早香・クリトン
012-36 里覆う稲架のカーテン幾重にも レシーナ静 1
012-37 稲架の穂の軽し重しに民(たみ)の明日
012-38 炉開きの静寂(しじま)に松風響きけり あこちゃん 1 Yumi
012-39 稲掛けの終わりし頃のお茶運び こひつじ 4 あこちゃん・中ちゃん・早香・クリトン
012-40 炉開きや母息災の報せあり 破れ鐘 1 こひつじ
012-41 敗荷もほころび隠す同窓会 井上浩之 2 レシーナ静・破れ鐘
012-42 炉開きや帰りて一つ溜息す Yumi 3 あこちゃん・鈍奇呆亭・井上浩之

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