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第 13 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成5年11月28日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
013-01 初霜の清し日差しや磨崖仏
013-02 女二人黒きコートの背を丸め 弥生 4 中ちゃん・閑人・破れ鐘・鈍奇呆亭
013-03 時雨去る朝の息吹や落葉敷き
013-04 雪見窓放ちて座せり独り酒 あこちゃん 5 ひばり・中ちゃん・こひつじ・破れ鐘・レシーナ静
013-05 初雪に喚声あがる通学路 早香 3 弥生・Yumi・破れ鐘
013-06 枯葉寄す老人ホームの白き壁 こひつじ 2 あこちゃん・Yumi
013-07 ささくれを気にしつつ剥くミカンかな あこちゃん 2 早香・鈍奇呆亭
013-08 短日の夕暮れ全て灰の色
013-09 冬座敷遠き瀬音も懐かしき 閑人 2 ひばり・早香
013-10 年の暮れ歩行速度の二割増 弥生 2 Yumi・こひつじ
013-11 黒一点残照に舞ふ都鳥 3 中ちゃん・閑人・レシーナ静
013-12 寒菊の凛と咲きたる小径かな
013-13 焦げあとも祖父偲ばせる箱火鉢 鈍奇呆亭 3 ひばり・早香・葵
013-14 神送り龍に化したる護摩の火ぞ ひばり 1 弥生
013-15 しぐるるやイルカの芸のあはれなり 中ちゃん 5 ひばり・弥生・葵・レシーナ静・鈍奇呆亭
013-16 風鳴りて覚悟を即す雪前夜
013-17 常よりも音無き夜ぞ雪は降る あこちゃん 1
013-18 母の手に引かれ水辺の数珠子取り こひつじ 1 閑人
013-19 江戸川を我がもの顔や都鳥
013-20 新調のセーター髪を染め直し 破れ鐘 4 ひばり・中ちゃん・あこちゃん・鈍奇呆亭
013-21 露天湯やしぐるるもよし吹くもまた 中ちゃん 3 こひつじ・葵・破れ鐘
013-22 新酒にて知りぬ彼の地の豊饒を 弥生 1 Yumi
013-23 着膨れてラッシュはさらに煽られり レシーナ静 1
013-24 初雪にペチカの詩を口ずさむ
013-25 手すさびに年賀に添ゆる干支作り 鈍奇呆亭 2 あこちゃん・レシーナ静
013-26 焼き栗のかんばしき風モンマルトル
013-27 残菊の茎枯れ立ちて刈るを待つ Yumi 2 あこちゃん・閑人
013-28 暖房の利くまで待ってゐる寝床
013-29 初恋の毛糸編む手もはにかみて
013-30 初時雨家路の足も早くなり
013-31 白菜の並ぶ軒下樽一つ 早香 7 中ちゃん・あこちゃん・弥生・Yumi・こひつじ・破れ鐘・レシーナ静
013-32 気づかずに行く妻の背の枯れ葉かな こひつじ 2 弥生・鈍奇呆亭
013-33 侘助のこぼれし先の薄茶碗 ひばり 2 早香・こひつじ
013-34 木枯しや北のはてより馳せ下り
013-35 冬ひなた肩寄せおうて樵の村 鈍奇呆亭 1 早香
013-36 リンゴ食む熱き血潮の湧く如く 破れ鐘 1 閑人

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