開句日：平成６年１月３０日 兼　題：「ラグビー」、「凍蝶」（いてちょう）、「寒雀」

No.	俳　　　　　　　　　　句	作　　者	選	選　　　　　　　　　　者
017-01	大根の畑忙し寒すずめ
017-02	凍蝶や木の葉と共に舞い飛びぬ	早香	1	クリトン
017-03	背伸ばせば軒の日差しの寒雀	破れ鐘	3	ひばり・中ちゃん・閑人
017-04	寒雀雪を防ぎし蓑も無く	ひばり	1	こひつじ
017-05	項垂れるラガーの背中にもらい泣き	こひつじ	3	ひばり・あこちゃん・閑人
017-06	ラグビーを観に行く人の厚着かな	あこちゃん	1	弥生
017-07	凍て付きし蝶の眠れるビルの隙	弥生	2	Ｙｕｍｉ・早香
017-08	寒雀声の凍つくしじまかな	閑人	1	ひばり
017-09	陽を浴びてやがて飛びたて冬の蝶	鈍奇呆亭	1	クリトン
017-10	凍蝶のつがいの姿なほ悲し	ひばり	2	こひつじ・早香
017-11	敵陣を麒麟と化してラガー駈け	Ｙｕｍｉ	1	閑人
017-12	夜の雪音なく白くかえしけり
017-13	凍蝶や石の仏の慈悲の御手	破れ鐘	5	ひばり・中ちゃん・Ｙｕｍｉ・早香・閑人
017-14	ラグビー場目指す選手のあどけなき
017-15	首すくめまるまって居り寒雀	早香	3	破れ鐘・弥生・あこちゃん
017-16	ラグビーの泥にまみれて湯気たてて	ひばり	2	中ちゃん・破れ鐘
017-17	くれなゐの空のオブジェか寒雀	あこちゃん	1	Ｙｕｍｉ
017-18	凍蝶を揺らすな風よ落ちぬよに	Ｙｕｍｉ	1	破れ鐘
017-19	トライせしラガーの顔に芝付きて	クリトン	3	弥生・こひつじ・早香
017-20	日溜まりに凍蝶おきし老婦人	鈍奇呆亭	4	ひばり・あこちゃん・閑人・クリトン
017-21	ラグビーの玉高々と蹴られけり	中ちゃん	1	破れ鐘
017-22	凍蝶の触はればはらとこぼれけり	中ちゃん	3	破れ鐘・弥生・鈍奇呆亭
017-23	小すずめのラグビーパン屑奪い合い
017-24	忘我してラガーの修羅の老いてなお	破れ鐘	1	Ｙｕｍｉ
017-25	寒雀庭の日溜まりかしましく	クリトン	2	早香・鈍奇呆亭
017-26	凍蝶に見入る急ぎの足止めて	こひつじ	4	中ちゃん・Ｙｕｍｉ・あこちゃん・鈍奇呆亭
017-27	ノーサイド泣く子に親のうなずきて
017-28	凍蝶のかそけき羽を掩ひたり	あこちゃん	1	こひつじ
017-29	餌(ｴ)は何ぞ元気に群れし寒雀	Ｙｕｍｉ	1	こひつじ
017-30	寒雀下りてすぐ飛ぶ富士裾野	中ちゃん	1	クリトン
017-31	ラグビーの熱気の湯気が立ち上る	早香	1	鈍奇呆亭
017-32	凍蝶に陽当たり翰を伸ばしけり
017-33	君だけを目で追うラクビー観戦ぞ	こひつじ	5	中ちゃん・弥生・あこちゃん・鈍奇呆亭・クリトン