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第 18 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年2月13日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
018-01 庇より雪解(ゆきげ)の雫絶え間なく あこちゃん 2 ひばり・中ちゃん
018-02 野の草に春をさがして石地蔵 鈍奇呆亭 1 俗世
018-03 声たてて笑ふ赤子や寒の明け 中ちゃん 4 あこちゃん・俗世・こひつじ・クリトン
018-04 煙るよに枝の雪落ちて晴れた朝 鈍奇呆亭 1 閑人
018-05 子にはまだ負けぬ気でいるカルタ取 俗世 2 ひばり・弥生
018-06 暖をとる会話は天気予報なり 早香 2 あこちゃん・破れ鐘
018-07 吹雪抜けジャンボに機影添うごとき クリトン 1 閑人
018-08 冬苺受け取る妻のはしゃぎける 鈍奇呆亭 3 ひばり・破れ鐘・弥生
018-09 雪舞ひや睫に雪の降りかかり
018-10 早梅やところどころの宵明かり 破れ鐘 5 中ちゃん・鈍奇呆亭・こひつじ・早香・閑人
018-11 節分の豆もつまみと化したりや ひばり 2 Yumi・あこちゃん
018-12 樹氷林髪とゝのえてまた登る クリトン 2 中ちゃん・こひつじ
018-13 雪解けの雪のどさりと落ちにけり 中ちゃん 1 Yumi
018-14 遠夜汽車聞く風の道春立ちぬ 破れ鐘 1 鈍奇呆亭
018-15 西空に春の距離ほどの明かりかな 閑人 2 こひつじ・破れ鐘
018-16 雪吊りの縄不足なりこの重さ
018-17 雪の間の日だまりで猫毛繕い
018-18 朝靄(モヤ)に微動だにせぬ冬の鶴
018-19 一夜明け咲きかけし花雪の下 閑人 4 ひばり・鈍奇呆亭・早香・クリトン
018-20 春近し文遣ることの繁くなり 弥生 4 中ちゃん・早香・破れ鐘・閑人
018-21 嵐夜は出でてさまよふ雪女郎
018-22 頬染めて挑みにゆくや受験子は 中ちゃん 1 俗世
018-23 見渡せば春の息吹や土の色 閑人 2 弥生・クリトン
018-24 夕支度ふと気付きたり日脚伸ぶ Yumi 2 あこちゃん・俗世
018-25 子供らの歓声(こえ)で目覚むる雪の朝 弥生 1 Yumi
018-26 悴(カジカ)める手には褒美のにぎりめし こひつじ 1 閑人
018-27 カルタ取り八十路の父にまだ勝てず
018-28 ひとり居のココアの熱き有り難さ ひばり 2 破れ鐘・弥生
018-29 風見鶏春呼ぶ風を待ち受けし あこちゃん 1 俗世
018-30 何ごとかつぶやき老の日向ぼこ 俗世 6 Yumi・あこちゃん・鈍奇呆亭・こひつじ・早香・クリトン
018-31 風邪の身のかったるし産み月のごと こひつじ 1 中ちゃん
018-32 凍てし薔薇色そのままに時を止む 弥生 2 ひばり・クリトン
018-33 雪凍りそろりそろりとペダルこぐ 早香 1 鈍奇呆亭
018-34 夕映えの山なお覚めず春浅き
018-35 立春の小径や蒸気立ち昇る
018-36 切り干しの天に召さるる軽さかな こひつじ 3 Yumi・早香・弥生

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