[QLD句会録棚]
第 22 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年4月10日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
022-01 老いまじと赤きシャツ着て青き踏む 俗世 1 クリトン
022-02 囀りやどこの庭にも軒場にも
022-03 花桃のひっそりと咲き停留所
022-04 朧夜の酒の肴は謡など 破れ鐘 3 中ちゃん・あこちゃん・クリトン
022-05 春昼に客の来ぬ店とろとろり Yumi 1 こひつじ
022-06 容赦なくものの芽すべて起ち上がる Yumi 5 中ちゃん・あこちゃん・こひつじ・弥生・クリトン
022-07 古里に来たりて去るも花の中 閑人 3 俗世・鈍奇呆亭・クリトン
022-08 春光や日毎ふくるる新芽かな クリトン 1 Yumi
022-09 胸にある森の奥なる青き愁い
022-10 冷や酒と窯の響きと夜桜と 鈍奇呆亭 5 破れ鐘・早香・Yumi・俗世・閑人
022-11 きみのかげ犬の鎖の音すれば たちばな 1 こひつじ
022-12 菜の花や釣り舟翳る琵琶の湖 クリトン 4 破れ鐘・あこちゃん・Yumi・閑人
022-13 見舞ひして仰ぐさくらは八分咲き こひつじ 1 Yumi
022-14 垂れ下がる毛虫この世の空を知る 俗世 5 中ちゃん・破れ鐘・早香・あこちゃん・閑人
022-15 春の日にセーラーの襟きらめきて
022-16 長閑さにもやしの根取る気にもなり こひつじ 3 Yumi・弥生・鈍奇呆亭
022-17 いつ咲くか問ふて桜の下歩む
022-18 屋台並び花また花の城址かな 中ちゃん 2 俗世・鈍奇呆亭
022-19 満開の桜並木に猫ふたつ
022-20 大き荷を提げにこにこと花を見に 俗世 1 中ちゃん
022-21 薄氷の昼にとどかぬいのちかな
022-22 蒼穹に響け前開きのセクシーさ
022-23 春装や色色色のターミナル クリトン 1 たちばな
022-24 囀(さへづ)りに目覚むる今朝の日曜日
022-25 春愁や歳ほど重き車椅子 あこちゃん 2 破れ鐘・鈍奇呆亭
022-26 山こぶし太古と同じ時を持ち Yumi 3 こひつじ・閑人・クリトン
022-27 雲の影過ぎゆく土手のいぬふぐり 鈍奇呆亭 5 あこちゃん・俗世・こひつじ・閑人・たちばな
022-28 春雨を振り払ふごとペダルこぐ あこちゃん 2 破れ鐘・鈍奇呆亭
022-29 水仙の蕾膨らむ日和かな
022-30 木蓮の白く燃ゆるも七日なり
022-31 一面に花びら敷くをそっと踏み 閑人 4 早香・俗世・弥生・たちばな
022-32 見返せし卿里遥かに花吹雪
022-33 ハイヒール弾んで昼の花吹雪 破れ鐘 2 早香・たちばな
022-34 散りてくる花のひとひら唇に 中ちゃん 1 たちばな
022-35 ゆらゆらと桜流るる川面かな あこちゃん 2 早香・弥生
022-36 今日からはセーラー服の我が娘 鈍奇呆亭 2 中ちゃん・弥生

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