[QLD句会録棚]
第 23 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年4月24日
兼 題:「春愁」、「風船」、「春日傘」
No. 俳          句 作  者 選          者
023-01 春愁や旅の便りの遅々として 破れ鐘 4 早香・たちばな・ひばり・クリトン
023-02 風船や創業祭の日曜日
023-03 春日傘不倫のあとの祭りかな たちばな 1 浮動甘納豆
023-04 春愁の野で思ひ出す疎開かな クリトン 1 こひつじ
023-05 本籍は寺町にあり花祭り 浮動甘納豆 5 中ちゃん・早香・あこちゃん・ひばり・鈍奇呆亭
023-06 手に取れば貼り皴かなし紙風船 こひつじ 1 浮動甘納豆
023-07 美しき白髪(ハクハツ)隠す春日傘 Yumi 1 俗世
023-08 紙ふうせん海辺の町で作られし あこちゃん 2 中ちゃん・こひつじ
023-09 春愁を惑はす如く盃重ね ひばり 1 破れ鐘
023-10 腕くみし妻の回せし春日傘 鈍奇呆亭 1 ひばり
023-11 子の上でおどけて揺るるタコ風船 Yumi 2 俗世・クリトン
023-12 春風に唇触れし紙風船
023-13 鈴音や風に転がる紙風船 鈍奇呆亭 2 Yumi・クリトン
023-14 放たれて風船の旅空高く 早香 1 破れ鐘
023-15 春愁や読まざる本を持ち歩く 中ちゃん 5 こひつじ・あこちゃん・鈍奇呆亭・浮動甘納豆・破れ鐘
023-16 春愁のあわあわとして齢かな 俗世 1 たちばな
023-17 夢二描く娘のしなやかに春日傘 俗世 2 早香・ひばり
023-18 擦れ違う春の日傘の目映くて 破れ鐘 1 クリトン
023-19 須磨御影山手元町春日傘 浮動甘納豆 7 早香・俗世・たちばな・ひばり・Yumi・鈍奇呆亭・クリトン
023-20 友かへり風船のしぼみてありぬ 鈍奇呆亭 3 中ちゃん・あこちゃん・破れ鐘
023-21 春日傘背負われし子の白き脚 あこちゃん 2 中ちゃん・浮動甘納豆
023-22 一人飲むブラックコーヒー春の憂い Yumi 1 俗世
023-23 ふわふわと風船伽藍を越えゆけり 俗世 2 あこちゃん・Yumi
023-24 春愁や山の霞と細き雲
023-25 追ひ越して顔覗きたし春日傘 ひばり 1 あこちゃん
023-26 春愁や手紙の返事のびのびに
023-27 春日傘並べひそひそ話かな 中ちゃん 1 鈍奇呆亭
023-28 春日傘縞の着物は夢二かな
023-29 ひと揃いの春愁ならべて退社どき たちばな 3 早香・こひつじ・Yumi
023-30 春日傘目の合ふ女(ヒト)の薄化粧
023-31 風船の列はすなはち子らの列 中ちゃん 4 俗世・こひつじ・Yumi・鈍奇呆亭
023-32 風船の風にならばや標とも
023-33 風船の遊びごころを誘ふ色 こひつじ 1 浮動甘納豆
023-34 駅前に妻の描きし春日傘 クリトン 1 破れ鐘
023-35 風船の行方見つめる目に涙 ひばり 1 たちばな
023-36 春愁いいまだ動かぬ観覧車 浮動甘納豆 2 中ちゃん・たちばな

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