第 24 回 Q L D 句 会 録 |
開句日:平成6年5月8日 兼 題:なし |
No. | 俳 句 | 作 者 | 選 | 選 者 |
024-01 | 尺とりの行く手求めて宙に立つ | 中ちゃん | 3 | 弥生・Yumi・クリトン |
024-02 | 愛憎をホイールキャップに映してみたい | たちばな | 3 | あくび・こひつじ・浮動甘納豆 |
024-03 | 悠然と庭石にをり雉一羽 | |||
024-04 | 囀りも田に引く水もきらめきつ | 破れ鐘 | 3 | 早香・閑人・鈍奇呆亭 |
024-05 | 神域の楠サワサワと初夏の風 | クリトン | 1 | 俗世 |
024-06 | 水々し確かむるごとレタス割く | Yumi | 1 | 中ちゃん |
024-07 | そら豆と病後の父のへらず口 | 浮動甘納豆 | 4 | たちばな・こひつじ・俗世・鈍奇呆亭 |
024-08 | 蛇穴を出ずるばかりや前過ぎり | |||
024-09 | 春暁に君の寝息や子守り歌 | |||
024-10 | 巨大なるグリーンアスパラ畝の外 | 早香 | 2 | Yumi・浮動甘納豆 |
024-11 | たけのこの顔出すもあり伸びたるも | 中ちゃん | 1 | 弥生 |
024-12 | 「いつの日も」と桜の宮に手をあわせ | |||
024-13 | 小包は八十八夜のお茶尽くし | 早香 | 1 | あこちゃん |
024-14 | 目につきし野草も摘みてわらび狩 | 俗世 | 1 | あこちゃん |
024-15 | つばくらめ知らぬ間の巣立ちかな | 弥生 | 2 | あくび・閑人 |
024-16 | 大欅若葉に風の裏参道 | 閑人 | 2 | 早香・クリトン |
024-17 | 花曇り鳴らぬ電話の憎らしき | あくび | 5 | 早香・たちばな・破れ鐘・鈍奇呆亭・クリトン |
024-18 | 石楠花やファインダーには妻の顔 | クリトン | 3 | たちばな・破れ鐘・Yumi |
024-19 | 経上ぐる鐘の音流る宵の空 | 鈍奇呆亭 | 1 | 閑人 |
024-20 | 無残かな数片となり紅牡丹 | 閑人 | 1 | こひつじ |
024-21 | 「出かける」と言ひ出せぬまま蕗を剥く | こひつじ | 4 | 弥生・破れ鐘・あくび・俗世 |
024-22 | 戊の日に印を付けし夏来る | あこちゃん | 7 | 中ちゃん・早香・たちばな・こひつじ・俗世・閑人・クリトン |
024-23 | 端座して青葉に臨む天守閣 | |||
024-24 | 123数えたくなるチューリップ | 弥生 | 1 | 俗世 |
024-25 | 興奮の持続時間をはかってみたり | たちばな | 1 | Yumi |
024-26 | たんぽぽの花眠る頃オフ帰り | |||
024-27 | 絵本読む母娘(おやこ)五月の新車両 | 浮動甘納豆 | 1 | あくび |
024-28 | 遅桜や地図に無き道ひた走る | こひつじ | 4 | たちばな・破れ鐘・あこちゃん・浮動甘納豆 |
024-29 | 古壁に網のごときの蔦芽ばえ | Yumi | 2 | 弥生・あこちゃん |
024-30 | 揚げひばり屋根まばらなる宅造地 | |||
024-31 | 分銅の傷跡さわればさびしき夕べ | たちばな | 1 | 閑人 |
024-32 | この径は黄泉へつづくか著我の花 | 鈍奇呆亭 | 1 | あくび |
024-33 | 野の花のひっそり笑ふ春の夕 | |||
024-34 | 新調の杖をふりふり緑の日 | 俗世 | 2 | 中ちゃん・浮動甘納豆 |
024-35 | 杜の上(へ)に雲盛りあがり風光る | 中ちゃん | 1 | こひつじ |
024-36 | 菖蒲湯の暖簾分けたり肩車 | 破れ鐘 | 4 | 中ちゃん・弥生・浮動甘納豆・クリトン |
024-37 | 円座して粽(ちまき)結ふ手の休みなく | あこちゃん | 3 | 早香・破れ鐘・鈍奇呆亭 |
024-38 | 流鏑馬も歓声も初夏の風の中 | |||
024-39 | あさまだきさえずりめざむ安居かな | |||
024-40 | 山の神丸木橋落ち人こばむ | 鈍奇呆亭 | 1 | Yumi |
024-41 | 菜を間引く背に鴬の声しきり | 俗世 | 2 | 中ちゃん・あこちゃん |
024-42 | 駆け出してまだ児に負けぬ風車 | こひつじ | 1 | 鈍奇呆亭 |
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