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第 26 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年6月5日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
026-01 二の腕を産毛ふち取る更衣(ころもがへ) あこちゃん 2 浮動甘納豆・Yumi
026-02 五月夜に屍が笑う通夜の宴 Yumi 1 こひつじ
026-03 幾重えの緑まどろみ戯れて 閑人 2 たちばな・早香
026-04 夏服の巡査ぞろぞろ銃ぶらぶら 浮動甘納豆 2 たちばな・こひつじ
026-05 夜更かしのまぶた重たく明易し 中ちゃん 1 こひつじ
026-06 草苺柔らに口に含みたり 鈍奇呆亭 3 越冬こあら・たちばな・クリトン
026-07 十薬や門前町の野面積み 破れ鐘 3 鈍奇呆亭・閑人・浮動甘納豆
026-08 青梅を拭きつつ母の手思い出す
026-09 石走る垂水の底の影深し あこちゃん 1 俗世
026-10 白い矢印帰り道ならどこへいく たちばな 1 浮動甘納豆
026-11 壁白く十七回忌の夏迎へ
026-12 烏一羽一叫更に闇深し 閑人 1 こひつじ
026-13 草いきれのなか山門に入る 鈍奇呆亭 2 破れ鐘・あこちゃん
026-14 波しぶき碧水青葉さらに天 浮動甘納豆 1 越冬こあら
026-15 でゝ虫や遅刻覚悟の通学路 こひつじ 4 閑人・破れ鐘・早香・クリトン
026-16 枝豆の茹で上がる頃戻ってね 早香 5 中ちゃん・鈍奇呆亭・浮動甘納豆・越冬こあら・あこちゃん
026-17 代掻きの煙たつ農家なに炊くや こひつじ 1 早香
026-18 陸蒸汽夏野を駆けて明治なり 浮動甘納豆 1 たちばな
026-19 蛍袋咲いて小庭の野路めけり 俗世 4 中ちゃん・鈍奇呆亭・閑人・破れ鐘
026-20 遠い目は吾子の飼いたるみどり亀 越冬こあら 2 中ちゃん・こひつじ
026-21 二の腕の白さまぶしき衣更え 早香 1 越冬こあら
026-22 日に染みて羅漢それぞれ万緑す 破れ鐘 1 Yumi
026-23 老二人時に一服袋掛 俗世 3 中ちゃん・閑人・あこちゃん
026-24 ぎこちなくちなみに場違いな甲殻類
026-25 早出して引継ぎのメモ梧葉かな
026-26 小さき舟つないでありぬあめんぼう 中ちゃん 2 Yumi・俗世
026-27 朝の陽を喜々として浴び庭つつじ 俗世 1 越冬こあら
026-28 勺薬や薫り微かにほほ笑みて
026-29 バーゲンセール飽和の果てにどこまでも たちばな 1 Yumi
026-30 子ツバメや暴走音に「チチ」と鳴き
026-31 登り来て万緑の町足下に見 中ちゃん 1 破れ鐘
026-32 不如帰一声鳴きて元の闇 鈍奇呆亭 3 中ちゃん・閑人・クリトン
026-33 白銀町下れば初夏の神楽坂 越冬こあら 2 浮動甘納豆・破れ鐘
026-34 その後は酔って候夏の夜 越冬こあら 4 鈍奇呆亭・早香・あこちゃん・俗世
026-35 切り通し断層に見る有史前 Yumi 1 たちばな
026-36 山の田の落ち水青し早苗植う 破れ鐘 2 俗世・クリトン
026-37 軒下に揺れる夏足袋裏通り あこちゃん 4 鈍奇呆亭・早香・俗世・クリトン
026-38 煙草(モク)ふかす老女や途(ミチ)に豆の花 こひつじ 2 あこちゃん・Yumi
026-39 競い合うそれぞれの庭立夏かな

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