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第 27 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年6月19日
兼 題:「十薬」(じふやく)、「燕の子」、「青嵐」
No. 俳          句 作  者 選          者
027-01 十薬の匂ひ満ちたる獣道 中ちゃん 1 破れ鐘
027-02 子燕の観察勧めるよいお父さん たちばな 2 浮動甘納豆・こひつじ
027-03 巣の縁に口を並べて燕の子 俗世 1 破れ鐘
027-04 十薬のにほひ届けよ棺までも クリトン 1 早香
027-05 還暦を駆くる自動車(くるま)の青嵐 破れ鐘 2 Yumi・クリトン
027-06 子燕に急かされ親の忙しき Yumi 1 越冬こあら
027-07 地上げされし十坪十薬花ざかり 浮動甘納豆 1 こひつじ
027-08 子雀や頬杖ついて過ごす午後 こひつじ 3 Yumi・閑人・クリトン
027-09 梅雨空に光こぼるる夕べかな 早香 1 俗世
027-10 青嵐生え際見せて歩きけり あこちゃん 2 中ちゃん・浮動甘納豆
027-11 子燕の巣立ちし軒の風のみち 破れ鐘 5 浮動甘納豆・Yumi・あこちゃん・閑人・こひつじ
027-12 子燕や家路急かるる夕餉(ゆうげ)時 あこちゃん 1 中ちゃん
027-13 十薬の花の白さや狐雨 破れ鐘 3 俗世・閑人・たちばな
027-14 青嵐の夜に項羽の嘆きかな 浮動甘納豆 2 早香・Yumi
027-15 十薬は陰で静かで腫レ鎮メ
027-16 十薬とくるみ味噌あえみじん切り
027-17 急ぐ君重き柩や青嵐 クリトン 1 こひつじ
027-18 青嵐去りてささめく池あたり 閑人 2 こひつじ・たちばな
027-19 青嵐洗濯物も吹き飛ばし 早香 1 破れ鐘
027-20 子燕や通夜読経にも眠りをり クリトン 3 中ちゃん・浮動甘納豆・あこちゃん
027-21 青嵐ハンドルに感じ峠越 俗世 1 閑人
027-22 陰干しにされて十薬ひねており Yumi 5 破れ鐘・早香・浮動甘納豆・越冬こあら・あこちゃん
027-23 燕の子ガラスに当たり飛び立てず
027-24 山頂に美人玲瓏青嵐や たちばな 1 Yumi
027-25 子燕の鳴ける身も世も無きがごと 中ちゃん 1 越冬こあら
027-26 十薬に乗っ取られて居り空屋敷 こひつじ 2 破れ鐘・早香
027-27 十薬を貼りしは昔臑の傷
027-28 青嵐少年剣士の袴揺れ 越冬こあら 3 中ちゃん・俗世・あこちゃん
027-29 遺愛寺の鐘は微かに青嵐 浮動甘納豆 1 中ちゃん
027-30 空缶をころがしていく青嵐 中ちゃん 2 たちばな・クリトン
027-31 朝まだき真垣にのぼる十薬や
027-32 門扉より十薬あふるる空家かな あこちゃん 2 俗世・たちばな
027-33 青嵐恋ひ初むる娘(コ)の髪を結ふ こひつじ 2 越冬こあら・閑人
027-34 燕の子昼食の後気に掛かり 越冬こあら 1 たちばな
027-35 青嵐心遠くへはこび去れ Yumi 3 早香・越冬こあら・クリトン
027-36 小燕や餌を待ちつつも大欠伸 閑人 3 俗世・あこちゃん・クリトン

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