[QLD句会録棚]
第 28 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年7月4日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
028-01 軒の鳩くぐみ鳴きして梅雨さなか 俗世 2 中ちゃん・閑人
028-02 梅雨雲の厚きに背中丸め往く 中ちゃん 1 破れ鐘
028-03 梅干しのおにぎりにしてお母さん あこちゃん 3 中ちゃん・たちばな・浮動甘納豆
028-04 持て余す梅雨晴の傘だけでなく 越冬こあら 2 たちばな・鈍奇呆亭
028-05 子育てを終え夏つばめ滑空す クリトン 1 俗世
028-06 単衣着て女は火照りさましけり あこちゃん 5 中ちゃん・街光満・閑人・クリトン・鈍奇呆亭
028-07 梅雨の間の田の草取りの忙しなさ
028-08 花菖蒲群れ咲く中を通る橋 中ちゃん 1 早香
028-09 日暮らしの鳴けど夕日の暑さかな
028-10 矍鑠と老宗匠の風炉点前 俗世 1 早香
028-11 梅雨空と偵察ごっこの布団干し 早香 3 街光満・破れ鐘・クリトン
028-12 灯台の白き雲突く生誕か たちばな 1 Yumi
028-13 日盛りに家族のためなんかじゃない 越冬こあら 6 早香・俗世・たちばな・Yumi・こひつじ・鈍奇呆亭
028-14 梅雨雲の霧たち昇り懸かる橋
028-15 梅雨晴れやカチューシャといふ髪飾り 浮動甘納豆 5 中ちゃん・街光満・あこちゃん・越冬こあら・クリトン
028-16 梅雨空の澱みが被う河原に子
028-17 濁り目の子鹿選びて餌を与う Yumi 1 浮動甘納豆
028-18 重たげな買ひもの篭に日傘かな
028-19 引き出しに薄荷油の瓶五月雨 浮動甘納豆 3 閑人・越冬こあら・こひつじ
028-20 あざやかな梅雨の晴れ間の花菖蒲
028-21 船頭と若き鵜匠の話など 浮動甘納豆 2 あこちゃん・俗世
028-22 虹たちて家中の名を呼びにけり こひつじ 8 中ちゃん・早香・あこちゃん・破れ鐘・浮動甘納豆・閑人・Yumi・鈍奇呆亭
028-23 紫陽花や小さき傘の見え隠れ 破れ鐘 1 越冬こあら
028-24 夏の夕起こされし駅雨しとど
028-25 夏の灯や水面に帯を描き出し
028-26 のぞき込み散りし童をガマが追い 街光満 2 あこちゃん・越冬こあら
028-27 盆景に山峡ありて目に涼し Yumi 1 クリトン
028-28 受話器にキスしてみたい魔法の鏡 たちばな 1 こひつじ
028-29 本堂の闇の深さや黴の雨 破れ鐘 2 街光満・早香
028-30 きれいだね苺ソースとミントの葉 鈍奇呆亭 2 たちばな・Yumi
028-31 炊き出しの残りつまむや梅雨出水 あこちゃん 1 こひつじ
028-32 喜雨といふ稲田ながめつ盤かこむ クリトン 3 俗世・破れ鐘・浮動甘納豆
028-33 前山に谺背山の時鳥 俗世 1 クリトン
028-34 信号を止め渋滞の梅雨けぶる
028-35 浴衣着てはしゃぎ駆け出すズック靴 早香 1 俗世
028-36 銀の糸糾う螢のか細くて 鈍奇呆亭 1 こひつじ
028-37 ぴぃぴぃぴーほーうほけきょぴぴぴぴぴ 閑人 1 たちばな
028-38 あじさいを切りし妻の背に傘をさし 街光満 3 破れ鐘・閑人・鈍奇呆亭
028-39 遠火事の変調ではなく冷たい夏 たちばな 1 浮動甘納豆
028-40 ゆるき曲線を連ねし青田かな こひつじ 2 街光満・あこちゃん
028-41 霧深き白久の里の山吹や 閑人 1 Yumi
028-42 駄駄こねて母に浴衣を着せてもらふ こひつじ 1 越冬こあら

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