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第 29 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年7月17日
兼 題:「端居」(はしゐ)、「夏帽子」、「汗」
No. 俳          句 作  者 選          者
029-01 星仰ぎ猫のとなりで居かな
029-02 端居してすねた背中に「風呂沸いた。」 早香 1 越冬こあら
029-03 きらきらと若返る日の夏帽子 破れ鐘 2 街光満・たちばな
029-04 汗飛ばし何を追うのか子供たち 街光満 1 越冬こあら
029-05 Yes・Noおおきく揺るる夏帽子 こひつじ 7 中ちゃん・早香・あこちゃん・浮動甘納豆・破れ鐘・閑人・俗世
029-06 端居して明日もぐトマト数えけり 俗世 4 中ちゃん・街光満・あこちゃん・越冬こあら
029-07 風待ちて空し世眺む端居かな
029-08 幼子の和毛(ニコゲ)に汗の伝いけり 俗世 2 あこちゃん・クリトン
029-09 蜂の巣にされたボニーの夏帽子 越冬こあら 1 こひつじ
029-10 年老いた漁夫がはにかむ夏帽子 街光満 1 Yumi
029-11 催事場汗と涙の迷い子かな あこちゃん 2 こひつじ・たちばな
029-12 リタイヤも端居も何時しか様になり 破れ鐘 4 早香・閑人・俗世・クリトン
029-13 小鮒とる岸に夏帽三つ四つ 俗世 1 浮動甘納豆
029-14 端居して夕べ飛ばせし種つまむ こひつじ 1 Yumi
029-15 行きずりの伽羅の香りの汗ばみし 破れ鐘 3 早香・街光満・たちばな
029-16 端居して隣家の声を聴いてをり
029-17 汗ぬぐう人を尻目に霊柩車 浮動甘納豆 1 破れ鐘
029-18 夏帽子ゴム跡赤く子は駆くる Yumi 1 破れ鐘
029-19 本堂に端居す船を待つ間 浮動甘納豆 2 破れ鐘・閑人
029-20 光の汗眠れぬ夜はぎこちなく
029-21 汗のシャツ投げ捨て浴びるシャワーかな クリトン 1 街光満
029-22 測量やレンズをのぞく夏帽子 中ちゃん 3 早香・あこちゃん・Yumi
029-23 お揃いの夏帽並ぶ後部席 あこちゃん 3 中ちゃん・俗世・クリトン
029-24 波あらく汗なつかしき岩場かな
029-25 置き去りにされた縫いぐるみと端居 越冬こあら 2 破れ鐘・たちばな
029-26 汗みどろ声に伝わり球場外
029-27 びっしょりと丸寝(マロネ)の吾子の汗ひかず こひつじ 2 俗世・クリトン
029-28 飛ばされし麦藁帽子鳥の巣に
029-29 一番乗り親代々の汗っかき 越冬こあら 3 こひつじ・浮動甘納豆・Yumi
029-30 汗流し君はどこまで行きますか 早香 1 越冬こあら
029-31 きみの肌はいまつわりて蟻の汗
029-32 おしぼりにひゃっと叫びつ汗拭きぬ Yumi 1 こひつじ
029-33 予定表真白きままの端居かな あこちゃん 5 中ちゃん・こひつじ・浮動甘納豆・閑人・俗世
029-34 汗ぬぐふ女の大き腕時計 中ちゃん 3 あこちゃん・閑人・たちばな
029-35 発売日編集女史の夏帽子
029-36 夏帽や車内検札最敬礼 クリトン 3 中ちゃん・浮動甘納豆・越冬こあら
029-37 炎天下ふと被されし夏帽子 閑人 1 街光満
029-38 日盛りも祖母が落ち着く端居かな 街光満 3 早香・Yumi・クリトン
029-39 夕端居そこはかとなき冷気かな

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