[QLD句会録棚]
第 30 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年7月31日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
030-01 何くはぬ顔の鴉(からす)や灼(や)くる道 中ちゃん 3 あこちゃん・越冬こあら・浮動甘納豆
030-02 公園に子等の歓声夾竹桃
030-03 子供等のラジオ体操夏休み
030-04 河童忌やつくづく眺む他人(ヒト)の耳 浮動甘納豆 1 中ちゃん
030-05 海遊び頗鼻赤き親子連れ 俗世 1 Yumi
030-06 誰がための半旗分校夏休み 浮動甘納豆 2 中ちゃん・街光満
030-07 昼行燈叱咤するごと蝉つぶて 俗世 1 早香
030-08 ヤンマ飛ぶ網のとどかぬちょっと先 Yumi 2 俗世・クリトン
030-09 優しげな風を選んで風鈴は 越冬こあら 3 閑人・俗世・街光満
030-10 風抜けて入道雲と碧き空
030-11 取り上げしサイダーの瓶頬にあて 街光満 3 中ちゃん・あこちゃん・越冬こあら
030-12 扇風機雑魚寝の子らをかき回し 越冬こあら 5 中ちゃん・あこちゃん・こひつじ・街光満・クリトン
030-13 夕焼けや幼き頃の歌こぼる
030-14 屋根並びアンテナ並び雲の峰
030-15 遠雷や期待するほど近づかず クリトン 1 早香
030-16 夏の夕さざ波たえず池面かな
030-17 籐椅子や読みかけの本滑り落つ あこちゃん 2 俗世・浮動甘納豆
030-18 転げゆく輪切り胡瓜の小憎らし こひつじ 6 あこちゃん・早香・閑人・Yumi・浮動甘納豆・クリトン
030-19 捉えては唖蝉捨てて子は行きぬ Yumi 1 俗世
030-20 打水に下駄の鼻緒を汚しけり こひつじ 2 あこちゃん・閑人
030-21 旧姓で呼び止められし夏祭 あこちゃん 10 中ちゃん・越冬こあら・こひつじ・早香・閑人・俗世・Yumi・浮動甘納豆・街光満・クリトン
030-22 登山道人の数珠なり夏の富士
030-23 大賀蓮水に古代の影浮かべ 俗世 1 クリトン
030-24 遠雷に君の来るやと待ちぼうけ
030-25 山の夏くるぶし丈の百花萌え Yumi 2 こひつじ・閑人
030-26 蝉鳴くや金は稼いで使うもの 浮動甘納豆 2 越冬こあら・こひつじ
030-27 裸子を追ひかけて行くバスタオル あこちゃん 3 越冬こあら・こひつじ・街光満
030-28 露の世やしばし癒せし百合紅
030-29 遠花火はだけし胸を薄化粧
030-30 夏盛り目に葛きりのみずみずし
030-31 干しものの家は青田に囲まれし 中ちゃん 1 早香
030-32 扇子ぱたぱたと与太飛ぶ禿頭 越冬こあら 2 Yumi・浮動甘納豆
030-33 木星にSL9(エスエルナイン)生ビール クリトン 1 Yumi

[第29回]  [第31回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]