[QLD句会録棚]
第 32 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年9月4日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
032-01 電線は地平に消えて鰯雲 破れ鐘 2 かるちゃん・たちばな
032-02 缶ビールきみの唇を汚してみたい たちばな 1 こひつじ
032-03 秋風や外宮(げくう)の旗の列なせる 中ちゃん 1 早香
032-04 誘はれてジーンズ姿で踊りけり こひつじ 4 中ちゃん・あこちゃん・俗世・クリトン
032-05 振り上げし拳の先や流れ星 あこちゃん 1 かるちゃん
032-06 皆の耳すこうしのびる月明かり 越冬こあら 2 Yumi・浮動甘納豆
032-07 雲低く生欠伸して秋暑し Yumi 1 あこちゃん
032-08 新涼の土橋石橋風渡る 俗世 2 越冬こあら・浮動甘納豆
032-09 分け入りて唐黍(とうきび)もいできてくれし
032-10 草の穂の我が物顔に売地かな Yumi 1 Yumi
032-11 ほろ酔いて縁に移りし夜長かな 街光満 3 こひつじ・俗世・たちばな
032-12 コスモスの海藻のごとゆらめける 中ちゃん 3 こひつじ・街光満・Yumi
032-13 いが栗や今宵の膳の華となり 早香 1 たちばな
032-14 カ−ブ切るミラーが捉え秋没日(イリヒ) 俗世 1 街光満
032-15 カンナ咲くサンバのリズムが聞こえそう こひつじ 2 俗世・たちばな
032-16 コンビニに紛れ込む蛾の鱗紛けむる たちばな 2 破れ鐘・Yumi
032-17 ことごとく自分を責めて秋蛍 こひつじ 1 中ちゃん
032-18 窓枠を日差し越え来て残暑なお 俗世 1 あこちゃん
032-19 あきしずやふとくちずさむふるきうた かるちゃん 3 越冬こあら・早香・浮動甘納豆
032-20 月天心迷路のごとき城下町 浮動甘納豆 4 早香・破れ鐘・街光満・クリトン
032-21 道の端ジジジと羽音鬼やんま 早香 1 Yumi
032-22 芋虫を手にとり笑ふ幼き子 クリトン 1 かるちゃん
032-23 だいせんの初秋のみどりなお深し
032-24 道渡る黄旗黄帽子百日紅 破れ鐘 2 越冬こあら・こひつじ
032-25 赤蜻蛉山の端染めて夕暮れて
032-26 紅き茱萸頬張りし児の赤き唇
032-27 鈴虫の鳴くほど闇の深まりぬ 破れ鐘 2 街光満・クリトン
032-28 ひさかたの娘(コ)も母になり地蔵盆 街光満 2 中ちゃん・クリトン
032-29 ぬぎいでてなを燐光のしろきせみ かるちゃん 1 中ちゃん
032-30 朝冷や新聞落つる音聞こゆ
032-31 秋麗取りし百景ゆびの額 街光満 4 かるちゃん・早香・浮動甘納豆・クリトン
032-32 太き腿(モモ)露にす残暑に特に
032-33 胡弓弾く彼の手も涼し風の盆 クリトン 4 越冬こあら・あこちゃん・早香・浮動甘納豆
032-34 パン種を打って飛んでけ秋思など Yumi 3 中ちゃん・あこちゃん・街光満
032-35 鉄路冷めてころがる蝉のなきがら たちばな 1 破れ鐘
032-36 朝の陽に胸震わせて蜻蛉かな 浮動甘納豆 2 こひつじ・たちばな
032-37 休暇了へ校舎に戻る子等の声
032-38 天高し宝くじでも買(コウ)てみよ 越冬こあら 2 破れ鐘・Yumi
032-39 門に紙札瓢箪さしあげます 浮動甘納豆 4 越冬こあら・かるちゃん・俗世・破れ鐘

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