[QLD句会録棚]
第 33 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年9月18日
兼 題:「秋出水」、「夜長」、「花野」
No. 俳          句 作  者 選          者
033-01 長き夜時代巡りし古写真 街光満 2 早香・弥生
033-02 かけるたびお話し中の夜長かな あこちゃん 2 たちばな・浮動甘納豆
033-03 町抜けて電車は花のの風となり 破れ鐘 1 こひつじ
033-04 舞姫の暫し留めん花野かな 閑人 1 Yumi
033-05 花野来て自転車倒し仰ぐ空 中ちゃん 2 破れ鐘・あこちゃん
033-06 夜の長きうだつ上がらぬ四十路かな
033-07 何十年ぶりの電話や長き夜 中ちゃん 1 たちばな
033-08 消防の法被勇まし秋出水 鈍奇呆亭 1 越冬こあら
033-09 雲晴れて子等の笑顔や秋出水
033-10 日差し受くビルの谷間の花野かな
033-11 今日のこと考えあぐね長き夜 クリトン 1 閑人
033-12 葬り(ハブリ)後の夜長を独り酒を酌む 俗世 2 大場画餅・クリトン
033-13 夜の闇にても忘れられぬルージュ たちばな 1 こひつじ
033-14 むざむざと潮時忘る夜長かな Yumi 1 越冬こあら
033-15 きみのうできみの体温きみの夜 たちばな 1 閑人
033-16 踏切の警鐘止まぬ秋出水 こひつじ 3 Yumi・浮動甘納豆・クリトン
033-17 かなしみも流してくれよ秋出水
033-18 川向こう赤き花野に届かざる
033-19 鎮守松浮根になりし秋出水 俗世 7 早香・街光満・Yumi・閑人・かるちゃん・あこちゃん・浮動甘納豆
033-20 吹いていく風と花野と我一人
033-21 風渡りゆるやかな弧描く花野 早香 1 破れ鐘
033-22 山裾に子等は見つけり浅き虹 かるちゃん 2 Yumi・クリトン
033-23 相乗りで花野を渡る茶色髪 越冬こあら 1 かるちゃん
033-24 頬かむり皺深き顔秋出水 Yumi 1 クリトン
033-25 長き夜にくらべし歳の短さや
033-26 積みし本置き場所替える夜長かな 早香 5 大場画餅・弥生・街光満・閑人・あこちゃん
033-27 女の狐木の葉咥へる花野かも
033-28 クルクルとネズミ夜長を回しおり 越冬こあら 7 中ちゃん・俗世・街光満・かるちゃん・鈍奇呆亭・破れ鐘・クリトン
033-29 成ろふなら花野にかへれ頬の風
033-30 若き娘の脛を濡らすや秋出水 弥生 2 鈍奇呆亭・あこちゃん
033-31 旅立ちはあきらめにけり秋出水 中ちゃん 3 早香・弥生・俗世
033-32 花野行く眼にとどまりし昼の月 Yumi 1 こひつじ
033-33 読み掛けてまた読み残す長夜かな 破れ鐘 3 早香・たちばな・あこちゃん
033-34 年来の蔵書紐とく夜長かな かるちゃん 1 俗世
033-35 夜長には近郊電車のスパークか
033-36 雀荘へ父呼びに行く秋出水 浮動甘納豆 3 中ちゃん・弥生・鈍奇呆亭
033-37 秋出水人家の垣を払いける 街光満 1 破れ鐘
033-38 唱ふるか花野の下の赤手蟹
033-39 夜長し話題のCD買うてみる 弥生 1 Yumi
033-40 手をつなぐ人のありけり花野道 こひつじ 5 中ちゃん・弥生・俗世・越冬こあら・浮動甘納豆
033-41 稲なぎて一筋の通秋出水 閑人 1 こひつじ
033-42 砂時計などもてあそぶ夜長かな 浮動甘納豆 4 中ちゃん・大場画餅・街光満・かるちゃん
033-43 アングルを変へても同じ花野かな あこちゃん 1 かるちゃん
033-44 秋出水天より降りて靴を濡らす
033-45 去年来し今年また来し花野かな クリトン 1 大場画餅
033-46 笛の音に般若花野をさまよへり 浮動甘納豆 2 越冬こあら・閑人
033-47 秋出水絵本一束二百円 越冬こあら 6 大場画餅・早香・街光満・鈍奇呆亭・破れ鐘・浮動甘納豆
033-48 跳ねるごと流木押せり秋出水 あこちゃん 3 中ちゃん・俗世・鈍奇呆亭
033-49 長き夜の破りてはまた書く手紙 こひつじ 1 たちばな
033-50 あの人の留守電の声聞く夜長 大場画餅 2 たちばな・こひつじ
033-51 林出で花野に出でて迷いける 街光満 1 越冬こあら

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