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第 34 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年10月2日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
034-01 台風を風呂場の窓に聞く夜かな ハードエッジ 2 無邪鬼・こひつじ
034-02 石垣や古都の民家の秋すだれ
034-03 さてもさて円高も良し茸めし 破れ鐘 3 鈍奇呆亭・こひつじ・あこちゃん
034-04 雑踏を墨絵に止めて秋の暮れ 無邪鬼 5 早香・Yumi・閑人・街光満・クリトン
034-05 サクリサクサクッと食べてしまう梨 越冬こあら 2 ハードエッジ・破れ鐘
034-06 茸狩のすれ違ふ篭気になりぬ Yumi 2 早香・俗世
034-07 エレベータから秋雨に出勤す ハードエッジ 1 こひつじ
034-08 野仏に赤き光背曼珠沙華 無邪鬼 4 閑人・俗世・こひつじ・あこちゃん
034-09 芋煮会美人の姪の泣きぼくろ
034-10 秋茄子に目を寄せ女将(オカミ)値踏みせり あこちゃん 2 Yumi・破れ鐘
034-11 裏口に木の葉を盛りて台風過 鈍奇呆亭 1 早香
034-12 悠々と月行く下に飛行灯 Yumi 1 越冬こあら
034-13 川向こう命短し曼珠沙華
034-14 木犀の香に誘われて遠回り
034-15 夕されば風に競へり秋の虫
034-16 夜参りの門に訪ふ声秋彼岸
034-17 牛乳を噴き溢したる秋の夜 ハードエッジ 2 越冬こあら・街光満
034-18 声たてつ品をつくりつ神楽の子
034-19 冷ややかを手に掬いけり今朝秋
034-20 なんとなく母の手うごく夜なべ針 クリトン 1 破れ鐘
034-21 台風の夜に弦楽セレナーデ 浮動甘納豆 1 越冬こあら
034-22 ヘルメットかむりし案山子をりにけり 中ちゃん 1 街光満
034-23 秋鮭の筋子の生の醤油漬
034-24 穂芒の吉備路に古りし塔二つ 俗世 2 中ちゃん・クリトン
034-25 夕食は各人各様秋刀魚喰う 越冬こあら 6 鈍奇呆亭・無邪鬼・弥生・破れ鐘・中ちゃん・あこちゃん
034-26 焦りつつ身に入む朝のタイ選び
034-27 身にしむや行き過ぎて捨て猫の声 こひつじ 2 ハードエッジ・弥生
034-28 上段に構える漢(おとこ)秋の蝶 浮動甘納豆 2 Yumi・中ちゃん
034-29 水炎が秋空を突く古き搭 中ちゃん 1 早香
034-30 鰯雲こころはなれていくやうに こひつじ 7 鈍奇呆亭・無邪鬼・ハードエッジ・越冬こあら・閑人・街光満・破れ鐘
034-31 琴の音の流れ無月の酒席かな 俗世 2 越冬こあら・クリトン
034-32 名月や家並を分けてわが家にも 破れ鐘 2 早香・俗世
034-33 一株のコスモス残る草刈り後 早香 4 弥生・Yumi・俗世・あこちゃん
034-34 迷い犬落ち葉布団に仮の宿
034-35 宵待や頬打つ雨の憎らしき
034-36 両腕に抱かれぬ花や曼珠沙華 こひつじ 2 無邪鬼・弥生
034-37 体育際我が娘の足を眩しく眺む
034-38 生垣に彩る花や秋彼岸
034-39 雨粒に葡萄の香り満る朝
034-40 長らえて明日も光れよ秋蛍 街光満 2 ハードエッジ・クリトン
034-41 急(セ)くほどに纏(マト)ひつきたるゐのこづち あこちゃん 2 鈍奇呆亭・俗世
034-42 イカロスかうすばかげろう水に落つ Yumi 1 クリトン
034-43 葉に光る露を吸いたる秋の蝶
034-44 そうそうと木立を渡り秋の風
034-45 大風に力尽きたる稲架の群れ 鈍奇呆亭 3 閑人・中ちゃん・あこちゃん
034-46 今の今木の実が落ちて地を叩き 越冬こあら 4 鈍奇呆亭・無邪鬼・弥生・こひつじ
034-47 水澄みて虫食ひの葉の流れけり あこちゃん 5 ハードエッジ・Yumi・閑人・街光満・中ちゃん
034-48 金色の吹雪止まない秋の山

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