[QLD句会録棚]
第 36 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年10月31日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
036-01 鼻欠けの羅漢のおりて秋日和 Yumi 6 破れ鐘・中ちゃん・かるちゃん・弥生・あこちゃん・クリトン
036-02 栗飯の栗より減りぬ夕餉かな あこちゃん 1 弥生
036-03 背を向けて妻冬支度旅支度 越冬こあら 3 かるちゃん・あこちゃん・Yumi
036-04 恋人の吐息淀みて夜霧かな
036-05 出不精の言い訳にする秋時雨 Yumi 5 のぶ・弥生・あこちゃん・ハードエッジ・こひつじ
036-06 よしなしと思えば秋の深まりぬ
036-07 はや夜半へ時計進める無駄話し
036-08 団栗を拾う子の背に母の声 のぶ 3 越冬こあら・無邪鬼・弥生
036-09 通草(アケビ)の実駅の露天に列びをる 弥生 1 ひばり
036-10 月清よく万物眠る白き森 無邪鬼 1 越冬こあら
036-11 ほうじ茶の香りや秋の末つ方 浮動甘納豆 1 ひばり
036-12 木洩れ陽に雀膨らむ冬の朝 かるちゃん 1 ハードエッジ
036-13 露けしや添ひて年経る道祖神 あこちゃん 2 中ちゃん・無邪鬼
036-14 オリオンも月の女神に影薄し 無邪鬼 1 ひばり
036-15 すき間なく秋の陽を受け淡の海
036-16 山の端に入る陽柿の実照り返し のぶ 2 Yumi・クリトン
036-17 風琴の軋み幽かにそぞろ寒 あこちゃん 2 破れ鐘・早香
036-18 夕支度時計がわりの焼芋屋 弥生 2 無邪鬼・早香
036-19 帰宅道豊年の空天女舞ふ
036-20 ゑのこ草くすぐったいと君の言ふ ひばり 2 かるちゃん・早香
036-21 ごつい革手袋をして11月 ハードエッジ 2 浮動甘納豆・こひつじ
036-22 コスモスの撓えば清(すが)し風の色
036-23 秋風や目をつぶりゐるフラミンゴ 中ちゃん 4 浮動甘納豆・俗世・Yumi・ハードエッジ
036-24 虫の音はかすか光の十三夜 のぶ 1 クリトン
036-25 おなもみがひしりとつきし衣の裾
036-26 運動会準備町ぢゅうハウリング 俗世 2 浮動甘納豆・ハードエッジ
036-27 秋の野の広い分だけ走る子ら 越冬こあら 2 浮動甘納豆・あこちゃん
036-28 立ち止まる毎笑み交はし紅葉道 ひばり 1 のぶ
036-29 袋まで色付く林檎畑かな 早香 3 ひばり・中ちゃん・俗世
036-30 眠りから覚めたる山車や秋祭 こひつじ 1 のぶ
036-31 秋耕の老いの背にさす入り日かな 俗世 3 破れ鐘・のぶ・無邪鬼
036-32 天女舞ふ落慶法要秋深し クリトン 1 Yumi
036-33 玄秋といふ語はありや二日酔 浮動甘納豆 2 かるちゃん・こひつじ
036-34 二人連れ止まれば月も止まりけり 俗世 2 ひばり・破れ鐘
036-35 芭蕉忌や三百年の苔の塚 破れ鐘 3 中ちゃん・早香・クリトン
036-36 紫の色を残して枯れ薊(あざみ) ひばり 6 のぶ・中ちゃん・弥生・あこちゃん・俗世・こひつじ
036-37 子等にまた文化祭あり心あり
036-38 朝寒やまずは薬罐を火に掛けて こひつじ 2 無邪鬼・ハードエッジ
036-39 遠山の初冠雪や朝のキス
036-40 ぼこぼこと呟いてみる日向ぼこ ハードエッジ 2 越冬こあら・こひつじ
036-41 人知れず柿みのりけり名無き山 中ちゃん 1 俗世
036-42 汽車出でて一人頷く月明かり 破れ鐘 2 越冬こあら・浮動甘納豆
036-43 寒月や薄皮饅頭餡之助 ハードエッジ 2 かるちゃん・早香
036-44 霧晴れて朝日の中に銀杏あり 早香 1 越冬こあら
036-45 秋深し星一つ無き帰宅道
036-46 柳散る路地裏の風ゆるかなり こひつじ 2 破れ鐘・Yumi
036-47 秋空や記念撮影しあふ娘ら
036-48 頂の白さと紅葉ひとつ山 早香 2 俗世・クリトン

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