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第 38 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年11月26日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
038-01 山茶花の明かりほのかに帰り道
038-02 色めでつ山の時雨に車駆け
038-03 吐く息も眼鏡も白き屋台かな あこちゃん 6 中ちゃん・のぶ・越冬こあら・街光満・Yumi・俗世
038-04 空だけをまだ暮れ残し冬入日 Yumi 1 あこちゃん
038-05 雪白く金子数える気にもなり
038-06 葱大根連れて饂飩の風邪退治 ハードエッジ 1 無邪鬼
038-07 大鳥居行く人ごとに惜しむ秋 閑人 2 のぶ・早香
038-08 冬仕度持薬一粒増えにけり 俗世 4 早香・こひつじ・街光満・浮動甘納豆
038-09 吐く息の布団にこもる懐しさ ハードエッジ 1 早香
038-10 青空の青より青い紅葉狩り
038-11 短日や電車の中を走りたし こひつじ 2 破れ鐘・ハードエッジ
038-12 寒風に向かう子供等赤き頬
038-13 終焉を猫暖取りし焚き火かな 街光満 2 早香・あこちゃん
038-14 冬耕の半坪ほどを広げけり 俗世 3 中ちゃん・無邪鬼・こひつじ
038-15 窓打ちて寒冷前線通過中 Yumi 1 俗世
038-16 暮れなずむ野にともしびや木守柿 浮動甘納豆 6 無邪鬼・あこちゃん・破れ鐘・越冬こあら・閑人・街光満
038-17 人形と淋しがりやの布団干す
038-18 首伸ばし日溜まりを待つ石蕗の花
038-19 尾根幾つ時雨れて深き山路かな 破れ鐘 1 俗世
038-20 己が身を水面に覗く枯柳 越冬こあら 7 中ちゃん・早香・閑人・ハードエッジ・Yumi・俗世・浮動甘納豆
038-21 無機質にビル林立す冬の空 中ちゃん 1 破れ鐘
038-22 このたびはプールの底に落つ時雨 ハードエッジ 2 越冬こあら・浮動甘納豆
038-23 敗荷(やれはす)の波にさからふこともなく 中ちゃん 5 のぶ・あこちゃん・こひつじ・閑人・Yumi
038-24 冬めくや鉄積みあげし塔巨大 中ちゃん 1 ハードエッジ
038-25 玉子酒いつも多目に作りけり
038-26 新婚の気分になって蜜柑剥く こひつじ 3 中ちゃん・破れ鐘・ハードエッジ
038-27 小春日に裸足になりて爪を切る
038-28 短日やどこかに俺がもう一人 浮動甘納豆 4 無邪鬼・破れ鐘・越冬こあら・閑人
038-29 両の手の隙から逃げる白き息 街光満 1 Yumi
038-30 命日やご先祖様も日向ぼこ 無邪鬼 1 浮動甘納豆
038-31 暮早し渋滞続きの繁華街
038-32 ちのみごの猫よりまるく冬ぬくし 閑人 2 こひつじ・越冬こあら
038-33 南天の珠かんざしや昼下がり
038-34 鍋囲む猛者と呼ばれし男たち 越冬こあら 5 中ちゃん・のぶ・あこちゃん・Yumi・俗世
038-35 ビルとビル巾だけ山の粧へり
038-36 降りるほど良き日和かな霜の朝 早香 2 のぶ・街光満
038-37 冬ざれに唇割れし痛みかな Yumi 2 無邪鬼・街光満
038-38 山寺や障子一重に清められ 街光満 1 浮動甘納豆
038-39 しぐるるや利休好みの給水塔 浮動甘納豆 1 ハードエッジ
038-40 冬月の研ぎ澄ましたる梢かな 破れ鐘 1 閑人
038-41 鈍色(にびいろ)の雲従へて冬の虹 あこちゃん 1 こひつじ
038-42 しのばるる枯草のもと芽のありし

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