[QLD句会録棚]
第 40 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成6年12月25日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
040-01 悴むや1個2円の仕事して こひつじ 2 松邨・俗世
040-02 空急に明るくなって風花す
040-03 戯れの跡なき雪の過疎の村 街光満 2 のぶ・浮動甘納豆
040-04 クリスマスツリー仰げば双子星
040-05 白々と今朝雪白くただ白く 越冬こあら 1 クリトン
040-06 日めくりの端の黄ばみて年流る Yumi 4 こひつじ・閑人・松邨・破れ鐘
040-07 教会も今夜は目立つ聖夜かな
040-08 寒月や鮮やかなりし赤信号 浮動甘納豆 2 のぶ・こひつじ
040-09 白き月白き峰々冬木立 早香 2 俗世・破れ鐘
040-10 冬の蝿翔んでめし屋のソース瓶 中ちゃん 3 浮動甘納豆・閑人・越冬こあら
040-11 朝夕の膳に酢茎菜飽きもせず Yumi 3 のぶ・浮動甘納豆・あこちゃん
040-12 剪定の鋏の音や歳の暮 クリトン 1 早香
040-13 野仏の黒子(ほくろ)になりし冬の蝿 のぶ 4 Yumi・閑人・街光満・かるちゃん
040-14 冬の夜の子が増やしたる縫包 松邨 1 中ちゃん
040-15 ふと見ればメッシュになりし暮の髪
040-16 君の名を呼ぶ夢覚めてからの冬 越冬こあら 2 早香・クリトン
040-17 健やかに女系四代年忘れ 俗世 2 中ちゃん・こひつじ
040-18 音も凍て水面岩肌何もかも
040-19 モルタルに産毛冬至の午後3時 浮動甘納豆 2 こひつじ・松邨
040-20 君と見る凍星遥か幾光年 のぶ 2 Yumi・街光満
040-21 極月の波静かなりジョビン逝く 浮動甘納豆 1 かるちゃん
040-22 年越しの枕代わりや本の山 かるちゃん 1 破れ鐘
040-23 デパートに赤の耀き聖夜くる
040-24 寒凪や家族総出の障子貼り 閑人 2 越冬こあら・早香
040-25 初雪や清し窓辺の山煌(きらら) 破れ鐘 1 Yumi
040-26 飲み込んで海鼠未だに胃に住めり こひつじ 7 浮動甘納豆・Yumi・中ちゃん・越冬こあら・俗世・かるちゃん・あこちゃん
040-27 風花の淡き未練の風に乗り 街光満 1 クリトン
040-28 仮名並べ孫への便りクリスマス 俗世 4 中ちゃん・閑人・あこちゃん・クリトン
040-29 干布団溺れるやうに寝てしまふ こひつじ 5 のぶ・中ちゃん・松邨・早香・街光満
040-30 ブランデーグラス添えあふ指の冷たさよ
040-31 時忘れタオルと遊ぶ柚子の風呂 のぶ 1 俗世
040-32 空あかね暗きまゝ山眠りゐし
040-33 燃え尽きし楓紅葉の入り日かな 破れ鐘 1 閑人
040-34 寒暁や開かぬ窓の一つ増へ あこちゃん 1 浮動甘納豆
040-35 子等の出す賀状今年も増えており かるちゃん 1 松邨
040-36 白石の鳥居あらわに冬木立 閑人 1 街光満
040-37 ベランダの穴の縁にも雪積もる
040-38 俄雪山消し野を消し我も消し 街光満 2 早香・破れ鐘
040-39 こがらしや僧侶のたもとふくらみて 中ちゃん 1 かるちゃん
040-40 ボーナスを待ってマフラー一つ買ひ クリトン 3 Yumi・かるちゃん・破れ鐘
040-41 飾売客足途切れ手を擦りぬ Yumi 4 のぶ・俗世・あこちゃん・クリトン
040-42 湯豆腐にくつろぐ夕餉旅帰り 俗世 2 こひつじ・あこちゃん
040-43 湯豆腐の湯気の向こうあなたがいる
040-44 電線を辿れば闇に小雪舞う 破れ鐘 1 越冬こあら
040-45 脱衣場に柚子の香残る背中かな あこちゃん 2 越冬こあら・街光満

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