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第 41 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年1月8日
兼 題:「元日」、「春著」(はるぎ)、「鞄」 ※「鞄」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
041-01 大晦日黒いカバンをぶら下げて
041-02 元日や我分身のよきほとばしり
041-03 鞄なき手持ちぶさたや仕事始 閑人 2 浮動甘納豆・こひつじ
041-04 三の目で振り出しに戻るお元日 越冬こあら 1 Yumi
041-05 鐘楼に春著をゆらし響ける
041-06 年礼や古女房と古鞄
041-07 何事も無く元日の夜の酒 のぶ 4 中ちゃん・あこちゃん・閑人・越冬こあら
041-08 冬の夜の往診鞄クレゾール臭
041-09 初仕事妻より鞄渡さるる 松邨 1 閑人
041-10 襟足の清しき春著十五の子 早香 1 俗世
041-11 白粉(オシロイ)の香と共に来し春着の娘(コ)
041-12 いっぱいの夢の詰まりし春鞄 俗世 2 松邨・浮動甘納豆
041-13 元日や折り目正しき秋津島 浮動甘納豆 2 早香・Yumi
041-14 お年玉行く先母の鞄かな 早香 1 のぶ
041-15 足袋白く修行の僧も春著かな 浮動甘納豆 1 Yumi
041-16 追いかけて来る子逃げる子春衣装 越冬こあら 1 街光満
041-17 晴着の子嫁ぐ日などを問われゐて 松邨 3 こひつじ・あこちゃん・越冬こあら
041-18 元日は父の忌しきみ溢れしめ
041-19 古鞄古き背広よ去年今年 のぶ 2 Yumi・あこちゃん
041-20 元日の下駄音高き社かな 街光満 5 中ちゃん・松邨・のぶ・こひつじ・早香
041-21 年の瀬や鞄の底の小銭たち 中ちゃん 2 こひつじ・あこちゃん
041-22 元日の入日眺むる翁在り 早香 1 街光満
041-23 退院の無垢の喜び春着かな
041-24 元日や街は次第にさざめける 中ちゃん 3 松邨・のぶ・街光満
041-25 元日や普段のままに迎えけり 閑人 3 こひつじ・Yumi・俗世
041-26 春著きて行くあてもなし異邦人 あこちゃん 1 越冬こあら
041-27 元日やをんな厨に立ちて暮れ Yumi 3 中ちゃん・のぶ・早香
041-28 白き息鞄受け取る義母も老け
041-29 春著の娘メリーゴーラウンドに横坐り 俗世 1 浮動甘納豆
041-30 春著の娘よく飲み食べてよく笑ふ 中ちゃん 1 街光満
041-31 ゆふべより畳み置かれし春著かな こひつじ 4 中ちゃん・松邨・閑人・俗世
041-32 元日や主(あるじ)戻らぬ席一つ
041-33 木枯らしや空の鞄をぶら下げて 浮動甘納豆 2 早香・越冬こあら
041-34 紐一本ごとのくつろぎ春着脱ぐ Yumi 10 中ちゃん・松邨・のぶ・浮動甘納豆・街光満・早香・あこちゃん・閑人・俗世・越冬こあら
041-35 鞄より電脳出でし新年会 あこちゃん 1 浮動甘納豆
041-36 元日や宿のこけしも笑いをり こひつじ 2 閑人・俗世

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