[QLD句会録棚]
第 42 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年1月22日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
042-01 残されし女を覗く初鏡 こひつじ 3 破れ鐘・閑人・街光満
042-02 路地伝ふ旅の心や寒椿 破れ鐘 3 浮動甘納豆・Yumi・早香
042-03 小春晴れ襁褓(むつき)はためく空の青
042-04 凍し池幾多の眠り下にあり Yumi 2 破れ鐘・早香
042-05 寒風に干され踊るやズボン下
042-06 初ゴルフ天を二分して飛行雲
042-07 風邪の兄命令しきり妹に
042-08 凍て月の面(つら)吹く風やネオン花
042-09 水のごとひろがつてゆく今年かな ハードエッジ 2 浮動甘納豆・越冬こあら
042-10 大寒の空かきまはす鴉かな ハードエッジ 4 中ちゃん・俗世・のぶ・あこちゃん
042-11 毀ち家の春も間近し水仙花
042-12 日脚伸び動き尽くめが性に合う こひつじ 1 のぶ
042-13 冬入り日講堂解体完了す
042-14 子と同じ歳の犠牲者居て寒し こひつじ 2 破れ鐘・閑人
042-15 子に着せる布団掛けたり剥いだりし
042-16 冬晴れの水辺に集い寒雀
042-17 蒼狼の眼はシリウスに残りをり のぶ 3 松邨・こひつじ・街光満
042-18 降り積もる雪押し包む我が心
042-19 一途とは明日へ咲き継ぐひめつばき 松邨 5 中ちゃん・こひつじ・弥生・ハードエッジ・閑人
042-20 川の音を聞きつつ雪を踏み歩む
042-21 寒月の盆を囲みし露天の湯
042-22 花八つ手午後の日差しのゆるやかに
042-23 雪だるま一夜(ひとよ)のうちに埋もれけり あこちゃん 1 ハードエッジ
042-24 様変わりレンジ頼りの鏡割り 早香 1 Yumi
042-25 初碁会師匠の指のしなりおり 俗世 2 松邨・早香
042-26 霜の夜バターナイフを拭いている 浮動甘納豆 3 破れ鐘・こひつじ・越冬こあら
042-27 紅梅やはや枝先に二つ三つ 閑人 1 俗世
042-28 鮟鱇(アンコウ)を吊る架けがねの黒光り Yumi 5 俗世・松邨・弥生・越冬こあら・街光満
042-29 大寒の日の出待つ空茜色 早香 1 弥生
042-30 関東に冬の大雨傘の骨 浮動甘納豆 2 ハードエッジ・越冬こあら
042-31 中天に冬三日月の薄暮かな 松邨 5 中ちゃん・のぶ・あこちゃん・閑人・街光満
042-32 枯れ枝のはらわれ一度だけ弾む 越冬こあら 5 中ちゃん・松邨・Yumi・早香・ハードエッジ
042-33 電線を伝ふ北風小僧かな
042-34 耳元でささやくやうにふゆすみれ ハードエッジ 3 松邨・のぶ・浮動甘納豆
042-35 虚子の句の色紙を読めず初句会 俗世 2 のぶ・あこちゃん
042-36 玄関に靴山となる初句会
042-37 都鳥二羽連なりて川の上 弥生 1 早香
042-38 茜さす梢に春や遠からじ
042-39 治虫忌や焦土を包む冬銀河 あこちゃん 2 浮動甘納豆・Yumi
042-40 暫くは口もきかずに暖を取る 越冬こあら 4 中ちゃん・Yumi・弥生・閑人
042-41 転職を考えてゐる炬燵かな 中ちゃん 8 俗世・破れ鐘・浮動甘納豆・こひつじ・あこちゃん・弥生・ハードエッジ・越冬こあら
042-42 寒月や湯殿半畳照らしおり 街光満 1 こひつじ
042-43 初場所や水入りに湧く桟敷席
042-44 雪止まず通りの先は消えており 街光満 1 あこちゃん
042-45 踏みしめて土のささやき霜柱 のぶ 2 俗世・街光満

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