[QLD句会録棚]
第 46 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年3月19日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
046-01 廃校になりし学舎(まなびや)桜咲く あこちゃん 5 早香・じゅん・勝坊・弥生・破れ鐘
046-02 雪解けの水音雨樋つたう音
046-03 おんなですと言いたげにフリィージア Yumi 2 破れ鐘・閑人
046-04 春の海百万の烏賊北上す 浮動甘納豆 4 じゅん・Yumi・あこちゃん・ハードエッジ
046-05 おそらくはこれが最後の雛納め 中ちゃん 5 俗世・勝坊・ぐらんぱ・破れ鐘・街光満
046-06 北窓を開きしときに鳩時計
046-07 老梅やゆるりといでて形あり
046-08 人去りて今日たんぽぽの綿に雨 いづみ 1 Yumi
046-09 武者人形刀ばかりが消えており 勝坊 1 閑人
046-10 しづしづと箱膳が来て水温む 中ちゃん 1 いづみ
046-11 さえずりや光と風を微塵切り こひつじ 2 早香・松村
046-12 立ち止まり思わず見上げ初音かな
046-13 やぶ椿赤い頭巾の蕾かな ぐらんぱ 2 松村・勝坊
046-14 春の宵肩肘張らずさあ一献
046-15 焦らされてゐるも弾みの遅春かな 松村 1 野浮
046-16 永き日の豆腐売る声車(しゃ)渋滞
046-17 ほうれんさう紅梅色の根を切りぬ
046-18 商店街一足先に桜咲く
046-19 老いどちの四温よろこぶゴルフ場
046-20 心ならず春一番の猛々し
046-21 船影が点になるまで春の海 野浮 6 早香・松村・いづみ・あこちゃん・ハードエッジ・閑人
046-22 芽吹く枝のやはらに天を目指したる 破れ鐘 1 Yumi
046-23 雪解の輪じわり拡がる根方かな あこちゃん 4 野浮・浮動甘納豆・弥生・破れ鐘
046-24 踏まれても土突きのけて物芽出づ 勝坊 3 俗世・あこちゃん・街光満
046-25 まつすぐな老女医の背や風光る いづみ 3 ぐらんぱ・Yumi・ハードエッジ
046-26 春燈下影より先に行くものは 街光満 1 じゅん
046-27 曇天にふくらみそむる桜かな いづみ 1 早香
046-28 啓蟄や地鎮の御幣ひらひらと 俗世 3 野浮・中ちゃん・Yumi
046-29 宅急便春の空気を容れて着く 中ちゃん 3 松村・勝坊・弥生
046-30 小走りの街の晴照雨(そばえ)の春着かな 破れ鐘 3 中ちゃん・勝坊・街光満
046-31 春草や萠え出るみどり芳しく 勝坊 1 俗世
046-32 白梅やささやく声を聞くごとく ぐらんぱ 2 浮動甘納豆・弥生
046-33 小鳥にも脇の下ある春日かな ハードエッジ 7 野浮・中ちゃん・浮動甘納豆・じゅん・こひつじ・あこちゃん・閑人
046-34 だまし絵にだまされてみる春の夜 野浮 3 こひつじ・破れ鐘・閑人
046-35 紙風船長閑にこの手離れをり
046-36 霾(ツチフル)や犬もさびしい貌をする 俗世 4 いづみ・浮動甘納豆・ぐらんぱ・こひつじ
046-37 三月やマーチだマーチだラッタッタ
046-38 はくれんの蕾揺るるを覚えけり
046-39 無人島は気持ち良からう夏蜜柑 じゅん 3 浮動甘納豆・こひつじ・ハードエッジ
046-40 葉脈の押し上ぐ力雪間笹 Yumi 1 松村・街光満
046-41 巣立つ子等薄紅梅の微笑みて
046-42 うららかにかみそりまけをしているよ ハードエッジ 1 いづみ
046-43 日の光り窺うようにヒヤシンス
046-44 陽炎の揺らぎて便り届くころ
046-45 ランドセル背負ったまんま夢の中 早香 1 ぐらんぱ
046-46 鋼鉄の橋ども騒ぐ春疾風 浮動甘納豆 1 じゅん
046-47 山霞みとんびが4羽輪を描く
046-48 亀鳴くやシングルと言ふ甘き罠
046-49 花時の蕾に触るる指の腹 浮動甘納豆 2 俗世・弥生
046-50 春あさく青空うすく日暮かな ハードエッジ 2 早香・街光満
046-51 つまさきで薄氷つつくまちぼうけ じゅん 4 中ちゃん・いづみ・こひつじ・あこちゃん
046-52 恋猫ヲ小動物ト云フ勿レ じゅん 4 野浮・中ちゃん・ぐらんぱ・ハードエッジ
046-53 街の月蒼ざめておりスィートピー
046-54 パステルの色も嬉しいいぬふぐり 弥生 1 俗世

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