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第 47 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年4月2日
兼 題:「蘆の角」(あしのつの)、「野遊び」(のあそび)、「箱」 ※「箱」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
047-01 花散るや開けてみようか玉手箱
047-02 太陽がつまんでゐるよ蘆の角 じゅん 5 松村・中ちゃん・Yumi・いづみ・破れ鐘
047-03 野遊びやふだんは見せぬ夫の顔 こひつじ 7 松村・野浮・俗世・勝坊・弥生・いづみ・破れ鐘
047-04 盛り花に野趣ひとしほの蘆の角 俗世 1 勝坊
047-05 葦の角泥の岸より生まれ出ず
047-06 野遊びや女の子にも膝小僧 じゅん 3 中ちゃん・ハードエッジ・破れ鐘
047-07 長々と犬の舌伸び野に遊ぶ Yumi 4 早香・俗世・あこちゃん・いづみ
047-08 重箱を広げて満つる花莚
047-09 蘆の芽の波紋や沖の通り雨
047-10 ビバルディもベートーベンも野に遊べ 浮動甘納豆 1 破れ鐘
047-11 箱に箱重ねてコンテナ基地おぼろ 中ちゃん 3 野浮・浮動甘納豆・ハードエッジ
047-12 野遊びの子のそれぞれに魔法瓶 松村 3 ぐらんぱ・あこちゃん・かるちゃん
047-13 逆らわぬ嫁でありけり蘆の角
047-14 遠足やみんなおなかがすいてきた
047-15 玩具箱大活躍の春休み
047-16 頬弛む桜の下の弁当箱
047-17 代替わる軒の巣箱に春が来て 破れ鐘 2 いづみ・かるちゃん
047-18 幼きが水かきまはす蘆の角 中ちゃん 1 早香
047-19 廃船に風またがって蘆の角 いづみ 2 中ちゃん・街光満
047-20 野遊びの風に急かるる詩ごころ 俗世 1 松村
047-21 幸運の葉見つけられず野の遊び ぐらんぱ 1 Yumi
047-22 蘆の角密林のごと塞がりし あこちゃん 1 野浮
047-23 春燈や文箱の底の汝が思ひ 野浮 1 俗世
047-24 子供らに野遊び知らぬ振りをして
047-25 葦の角沼の云われの古りにけり 松村 2 俗世・浮動甘納豆
047-26 風弾み野遊の声近付きぬ
047-27 入園の子に初めてのべんと箱 じゅん 3 中ちゃん・俗世・弥生
047-28 空箱といふ空箱に初夏の風
047-29 開けかたのわからぬ箱や利休の忌 ぐらんぱ 6 こひつじ・Yumi・浮動甘納豆・街光満・いづみ・ハードエッジ
047-30 箱入りと言はるる春の三十路かな 早香 4 じゅん・Yumi・弥生・あこちゃん
047-31 花見の座煮物箱ごと廻りくる 松村 5 中ちゃん・早香・街光満・ハードエッジ・破れ鐘
047-32 寝がえりて春寝のつづき見るつもり
047-33 野遊びに連なる青き乳母車 弥生 1 松村
047-34 野遊びの子等に草の香土の香よ 破れ鐘 1 勝坊
047-35 蘆の角美しきもの流れ去る ぐらんぱ 1 ハードエッジ
047-36 萌木色袴リボンで乙女発ち かるちゃん 1 勝坊
047-37 声高く口笛軽く野に遊ぶ
047-38 すんなりと外套からの白き脚
047-39 かげのあるポストなりけり春愁
047-40 葦の角網に魚の影見えず Yumi 2 松村・街光満
047-41 天気良し病と言ひて野に遊ぶ 早香 2 野浮・あこちゃん
047-42 野遊びを一網打尽雲の影 街光満 4 じゅん・野浮・ぐらんぱ・かるちゃん
047-43 抜き取れば泥ふかきまで蘆の角 勝坊 1 早香
047-44 菓子箱の標本崩る春浅し Yumi 1 じゅん
047-45 蘆の芽や河さかのぼる選挙カー いづみ 2 こひつじ・弥生
047-46 ちりぢりに好き勝手して野に遊ぶ
047-47 洲に憩ふ翼いろいろ芦の角 いづみ 5 こひつじ・Yumi・浮動甘納豆・ぐらんぱ・勝坊
047-48 日当たりに良し悪しあり蘆の角
047-49 野遊のポットのお茶はあと少し 中ちゃん 1 ぐらんぱ
047-50 弁当箱一つ増へたる春の朝 あこちゃん 3 じゅん・街光満・かるちゃん
047-51 重箱に花びら落ちて春の闇
047-52 天までになにものも無き蘆の角 街光満 7 じゅん・こひつじ・早香・浮動甘納豆・ぐらんぱ・弥生・あこちゃん
047-53 頬を染む箱入り娘万愚節
047-54 筆箱をずらし桜の影絵かな 街光満 2 こひつじ・かるちゃん

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