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第 48 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年4月16日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
048-01 コーラスの波のうねりや雪柳 破れ鐘 2 野浮・ぐらんぱ
048-02 花見の座守りながらの午後三時
048-03 茎立やかの農園の主は今 クリトン 2 Yumi・いづみ
048-04 散り込んでやがて組まれし花筏
048-05 なのはなや回文作ろうとしてできず 浮動甘納豆 2 破れ鐘・弥生
048-06 しばらくは花の人なり座を囲む 勝坊 2 破れ鐘・あこちゃん
048-07 鄙の山さくら色のみ目の行きぬ 弥生 1 あこちゃん
048-08 嫁炊きしくぎ煮を褒めて花見酒 俗世 4 早香・こひつじ・勝坊・いづみ
048-09 鯛の骨きれいにはづれ利休の忌 ハードエッジ 1 いづみ
048-10 花冷えに雲の流れの早きかな 街光満 1 野浮
048-11 海渡りたんぽぽ黄色は唐の色
048-12 摺足(すりあし)の足袋の白さや薪能 あこちゃん 4 中ちゃん・野浮・じゅん・街光満
048-13 咲き満ちてうむを言はせぬ花また花 中ちゃん 1 浮動甘納豆
048-14 春風に立ち向かうため髪を切る 弥生 1 ぐらんぱ
048-15 ルート5の里の桜もほころびし クリトン 1 こひつじ
048-16 角砂糖溶けきるまでの朝寝かな あこちゃん 2 浮動甘納豆・街光満
048-17 せり上がる半角の文字目借時 野浮 2 浮動甘納豆・クリトン
048-18 囀りの散らかしてゆく桜かな ハードエッジ 2 あこちゃん・Yumi
048-19 花に雨晴れては風に散り急ぐ
048-20 現在に至るポプラの並木より 浮動甘納豆 2 じゅん・松村
048-21 洗濯物よく乾くこと芝桜 野浮 3 じゅん・松村・破れ鐘
048-22 自転車に乗りたくなるよな春の風 早香 1 破れ鐘
048-23 摘んだだけ土筆をくれるといふ子かな ぐらんぱ 3 中ちゃん・ハードエッジ・クリトン
048-24 苛立ちを花の疲れのせいにして こひつじ 3 中ちゃん・勝坊・Yumi
048-25 春立ちて癒えし病の髪を結う 勝坊 3 早香・クリトン・街光満
048-26 亀鳴くや宿の窓辺の他は闇
048-27 遠出して見上げる空に春の月
048-28 ふらここに振り子となりし涙かな いづみ 1 ハードエッジ
048-29 案じごとさておき花に児と遊ぶ 俗世 4 中ちゃん・野浮・勝坊・クリトン
048-30 バスのがしポツンと一人おっ燕 いづみ 2 俗世・こひつじ
048-31 黒髪に桜ひとひら飾りつけ 街光満 2 俗世・勝坊
048-32 ポケベルが温もり帯びし養花天 あこちゃん 1 早香
048-33 新緑や床屋のにほひあふれくる ハードエッジ 7 じゅん・浮動甘納豆・ぐらんぱ・こひつじ・あこちゃん・弥生・Yumi
048-34 よっこらしょ腰の手拭い暮れの春
048-35 水枕ゆられて春の海の夢 じゅん 1 ハードエッジ
048-36 散り初めし桜揺するな夜半の雨
048-37 人はただ天地の過程花吹雪
048-38 綿菓子のやう満開のさくらかな こひつじ 2 松村・俗世
048-39 春灯し白きうなじに愁い見ゆ
048-40 誰がために夜に浮かびしや白木蓮
048-41 仏縁の花やジーンズスニーカー 破れ鐘 1 街光満
048-42 遠くより近くの淡き桜かな 松村 2 野浮・弥生
048-43 若草を食む牛のふと眼を上げて ぐらんぱ 5 松村・俗世・勝坊・いづみ・クリトン
048-44 来世でも添い遂げましょう春の夢 Yumi 3 早香・松村・こひつじ
048-45 花は五分咲きや弁当腹八分
048-46 道の端の葉陰ひそりとすみれかな
048-47 猫昼寝犬昼寝する卯月かな 早香 4 ハードエッジ・浮動甘納豆・ぐらんぱ・弥生
048-48 紛れては散らして去りぬ花の鳥
048-49 朝寝してフランスパンのなほ固し こひつじ 3 中ちゃん・Yumi・いづみ
048-50 幼子の足の裏にも春充てり じゅん 3 ハードエッジ・ぐらんぱ・あこちゃん
048-51 鉛筆の書き味良ろし春日向 浮動甘納豆 4 早香・俗世・破れ鐘・弥生
048-52 呼び出しのチャイム響いて花疲れ
048-53 永き日の麦とろ御膳はためけり いづみ 1 じゅん
048-54 花濡らす雨や有情の薄化粧 破れ鐘 1 街光満

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