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第 53 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年6月25日
兼 題:「羽抜鳥」、「苺」、「石」 ※「石」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
053-01 つつかれて鮎に目覚める石もあらむ ハードエッジ 3 早香・浮動甘納豆・こひつじ
053-02 拓かれし道の傍らへび苺 弥生 1 俗世
053-03 苺食ふ口一杯の故郷の味
053-04 羽抜鶏しがらみ絶ちたき事もあり 破れ鐘 2 早香・野浮
053-05 石段に座して語らふ夏木立 こひつじ 4 早香・勝坊・弥生・破れ鐘
053-06 憤懣のやる方なきや羽抜鳥
053-07 有縁無縁石佛の慈悲苔の花 野浮 3 こひつじ・破れ鐘・光海士
053-08 苔衣つけて石仏立ち給ふ
053-09 熟れきらず育ちきれずに青苺 光海士 2 俗世・あこちゃん
053-10 高僧の碑文(いしぶみ)古りて沙羅の花 俗世 1 松村
053-11 羽抜鳥だから何だという目つき じゅん 7 ハードエッジ・いづみ・弥生・Yumi・中ちゃん・破れ鐘・光海士
053-12 ふるふると網に抜羽の白揺れぬ Yumi 3 松村・浮動甘納豆・弥生
053-13 朝摘みの苺きりりとてんこ盛り あこちゃん 1 いづみ
053-14 盗みたることなど言ひて苺食ふ 松村 2 Yumi・中ちゃん
053-15 換羽して明日を語らふ鳥言葉
053-16 小石にもたましゐのある清水かな Yumi 1 弥生
053-17 羽抜鶏飛べない羽のはえかはる ハードエッジ 2 勝坊・あこちゃん
053-18 羽抜鶏つと目の前を跳びにけり
053-19 じゃんけんに石ばかり出し日焼の子 ぐらんぱ 2 野浮・ハードエッジ
053-20 夏草や飛び石も早や埋もれたる あこちゃん 3 勝坊・Yumi・ぐらんぱ
053-21 苺ジャム煮てゐるかほり屋敷町 中ちゃん 5 松村・浮動甘納豆・いづみ・じゅん・ぐらんぱ
053-22 狩り残る葉陰の苺白きまま Yumi 1 勝坊
053-23 鳴ききって後ろ姿の羽抜鶏 こひつじ 1 いづみ
053-24 そのうちにいい日もあるさ羽抜鶏 ぐらんぱ 3 松村・野浮・ハードエッジ
053-25 桐咲くや人は石垣人は城
053-26 玻璃あをし歪の苺まづ盛らん
053-27 石灯籠茂りの傘の廃寺かな
053-28 山路はぶよも道連れ石仏 破れ鐘 2 じゅん・Yumi
053-29 石一つ投げてみようかあめんぼう 早香 7 浮動甘納豆・いづみ・こひつじ・中ちゃん・あこちゃん・破れ鐘・光海士
053-30 朝の湯に浮く身の錆よ羽抜鶏 いづみ 3 早香・浮動甘納豆・ハードエッジ
053-31 羽ぬけ鳥ビルの窓より覗き居り
053-32 凛として心は錦羽抜鳥 早香 1 野浮
053-33 繕へどさても思案の羽抜鳥 松村 2 ハードエッジ・あこちゃん
053-34 時を告げ時に追はれし羽抜鶏 野浮 1 俗世
053-35 青白き三白眼や羽抜鳥
053-36 夕焼の小石が痛い靴の中 いづみ 2 中ちゃん・ぐらんぱ
053-37 蛇莓子に言ひ負かされて泣けり
053-38 思い出はミルクの苺つぶすたび
053-39 飛び石を巡りて写す花菖蒲 弥生 1 俗世
053-40 唇を苺のかたちに苺食ぶ ぐらんぱ 2 中ちゃん・あこちゃん
053-41 ふざけ子の歯にも息にも苺かな じゅん 2 こひつじ・俗世
053-42 思春期や苺ミルクの淡き色
053-43 長すぎる鼻毛大きすぎる苺 浮動甘納豆 2 じゅん・ぐらんぱ
053-44 影の無きとかげ動かぬ石の上 じゅん 3 松村・Yumi・光海士
053-45 羽抜鳥驚くほどのフケである 浮動甘納豆 2 じゅん・ぐらんぱ
053-46 沢の名と同じ石橋郭公鳴く 松村 1 こひつじ
053-47 あぢさゐの淡きしづくや石畳 中ちゃん 2 勝坊・破れ鐘
053-48 止まり木に一寸届かぬ羽抜鶏
053-49 苺チョコ奥村チヨのおちょぼ口
053-50 一月を待ちて芽を出す苺かな
053-51 酸っぱきを目で相づちの露地苺 俗世 5 早香・野浮・弥生・じゅん・光海士

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